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ショックだったフラれ方 参加中
過去に何人かと付き合った事がある。
俺から告った事はなく、告白されて付き合うパターンだった。
俺はどうも恋愛スイッチが鈍いらしく、自分から好きになる事はあまりない。もちろん付き合った子達は好きだったけど、友達感覚が抜け切れずにいたんだ。ガキだったしな。
もちろんそんな関係が長く続くわけはなく、自然と別れることになった。
そんな俺が人を好きになったのは学生の時だった。隣の席に座っていた背の高い色白な子。
いつも穏やかで誰にでも優しかった。
思えば「おはよう」と言ってニッコリ笑う、あの優しい目が好きだったのかもしれない。
隣の席で色々話していると何故か俺まで穏やかな気持ちになった。
毎日会っている内に俺はどんどん恋心を募らせていったんだ。
ところが、いざ自分が好きになってみると告白が出来ない。告白した経験が全くなかった俺は、子供みたいにドキドキするだけで勇気が出せなかった。
やがて告白が出来ないまま、学校が夏休みに入った。この夏休みは結局ずっと友達とつるんでて、あの子と会う事はなかった。
夏休みが終わり学校へ行くと、あの子が休んでいた。翌日は学校へ来て「おはよう」と挨拶を交わしたが、それ以来よく学校を休むようになった。
一ヶ月休学した後に出て来たときは、元々細い体が更に痩せていた。
そして学校へ来なくなった。
心配でお見舞いに行こうと思ったが、元気のない姿は見せたくないからというので、手紙を書く事にした。普段は手紙なんて書かないのに、あの時は一生懸命書いたんだ。
短い手紙ではあったけど。結局、他のやつらも手紙を書いて、まとめてあの子のお母さんに手渡した。早く元気になるように…俺はそればかり考えていた。
季節は冬になり…学年が変わるのを待たずにあの子は逝ってしまった。
あの子のいない席もその頃には見慣れていたので、実感がわかなかった。
葬儀の日になり、学校のみんなで参列した。
棺に眠ったように横たわっている。相変わらず色が白い。今にも起きて「おはよう」と微笑むんじゃないかと思ったが、それは叶わなかった。
納棺の時が来た。
俺達はあの子が一番好きだった歌を歌った。
棺が霊柩車へと運ばれてゆく。俺達はあの子に聞こえるように、大きな声で歌い続けた。
霊柩車が見えなくなるまで涙でグシャグシャになりながら見送った。
結局、俺は告白する事なく終わってしまった。
今でもふと思う時がある。告白していたらどうだったんだろう?
フラれていたとしても、何もしないままよりはマシだったんじゃないか?と。
今となっては遅すぎる話だが。