大阪河内長野の高台に住んでいる友人がご自分のFacebookに自宅から見えたとても鮮やかな夕焼けの写真を載せた記事に私がコメントを差し上げたので、それをこのブログに掲載しておきます。このコメントの関連記事『旅先で迷ったら買え：清少納言の墓』 2013-10-02も併せてお読みください。

友人のFacebookより転載

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テキサスの夕焼けも凄いですよ。空気が綺麗だから。でも、朝焼けの方がもっと気持ちがいい。幸運にも私の家の寝室は東に向いている２階で、木は生えているが、家やビルで遮る物がありません。また、私の町の日の出は今の季節だと朝６時半過ぎです。だから、６時ごろ起きると、東の空が薄っすらと紫になり、それがオレンジ、ピンクと順に変わっていく様は絶景です。東の空に雲がかかってなくても良し、かかっていてもその雲の色の変化が良しで、天国もさもありなんという雰囲気です。

やうやう白くなりゆく山際　少し明かりて　紫だちたる雲の細くたなびきたる

平安随一の才女、清少納言は美しい描写を残しましたが、晩年は悲壮だったそうです。徳島県鳴門市に尼塚というのがあり、清少納言の墓だと言われています。その近所を車で散策したことがあります。清少納言は晩年犯罪に絡んで四国に小舟で流されて、鳴門里浦に着いた時に、地元の漁師たちに犯されそうになり、そこで彼女は持っていた小刀で自分のほとを切り落として、海に身を投げて死んだそうです。その後、その村には赤目が流行り、村人が清少納言を弔うために尼塚を作ったら、赤目が治ったという伝説があります。さらに、彼女のほとはムラサキイガイ（ムール貝の一種）になりましたが、ムラサキイガイが少し口を開いている形から、ニタリ貝とも呼ばれるようになったとか。

紫だちたる雲からニタリ貝まで、清少納言は話題の尽きない女性だったようです。日本の女性ってすご〜い！

余談ですが神奈川県の保土ヶ谷は昔その谷の形が女性のほとに似ていたのでそう呼ばれるようになったそうです。昔の日本人はおおらかだったのですね。

清少納言の死