「こすずめのぼうけん」という絵本をご存知だろうか。
壇蜜さんの”これしか出来ない”の言葉から、
『なにか、これに似た言葉を聞いた気がする？！』と、
ずっと考えていて、はた！と思い出したのが、この本。
こすずめが無謀な(？)冒険に出て、案の定くたびれて休憩する場所を探すのですが。
『ぼく チュンチュンってか、なけないんです』といろんな鳥に鳴いて見せます。
ハト、カモ、からす、みんなから仲間ではないと、言われて夕方に途方に暮れていると、
自分を探していたお母さんと出会える、ってお話です。
『ぼく チュンチュンってか、なけないんです』そりゃあそうです。
でも、カアァカアァ～～と鳴いてでも、
カラスの巣の中で休憩させてもらうことをしないのが、いい。
まあ、子供向けのお話だからと言えばそれまでですが、
意外と大人は、『ここは、カアァカアァ～～と鳴いておこうか』みたいに、
自分を誤魔化すことがあるんではなかろうか。
～～ってか出来ないんです。
～～しかできない、とはっきり言えるだけのものを持つ。
シンプルだからこそ、強い。
20年以上前の子供に向けて読んでいた本が、
ひょっこりこんな所で、顔を出そうとは思いませんでした。
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