人は、自分の文体と違う文章を見たときに何となく新鮮に感じて感心することが多いと思います。特にプロっぽい表現であれば、「かっこいいな」と感じるのは自然でしょう。
しかし、その文章は
・設問文の要求事項にちゃんと答えているでしょうか?
・引用すべき与件文をちゃんと引用しているでしょうか?
・適切な一次知識にもとづいて書かれているでしょうか?
こんな視点で、回答を見るとあらが見えてくるものです。
漫然と人の回答を読むのではなく、自分なりの評価基準を持って人の回答を読めるようになると、優れているように見えた回答に不足感を覚えることができるようになります。
人の回答の足りないところを感じることができるようになれば、自分の腕前が上がっていると考えていいのではないでしょうか。
もちろん、実際に優秀な答案には敬意を持って接するべきです。70~75点クラスの回答であれば、複数の回答が存在すると思いますので、それぞれの論点と根拠となる与件文を参考にして、自分の引き出しに入れてしまいましょう。(85点を超えてくるような回答は出題者のツボにはまった回答であると推測しますので、おのずと絞られてくるでしょう。お宝ですね。)
最終的な着地点は、「この程度の回答であれば私は書けるな」と思えるところまでいきたいですね。
つまり、「私が受からないわけがない」と思えるところまで行きたいところです。
しかし、内心だけにとどめておくことをおすすめします。
前回の本番試験の評価が良かったり、模擬試験の結果が良かったり、などで自信を持つことは非常に喜ばしいことですが、次の本番試験で保証されることはありませんので、自信は内心だけにとどめておくことを推奨します。
応援よろしくお願いします。