先日BSを見ていたら、目から鱗が落ちる話しをしていた。

なぜ、「黄金の茶室」がつくられたのか。という問いに、『天皇に献茶するためにつくられた。』というのが答えだった。

千利休の侘茶は、

自分の精一杯、持てるものの精一杯を尽くして相手をもてなすことが侘茶の根本だ。決して粗末を装うことが侘び茶ではなくて、自分の持てる精一杯を尽くして客を迎えもてなすことが侘茶の精神である。

だから、「黄金の茶室」とは、天下を取って、日本中の物質的なものをすべて手に収めた秀吉ができる精一杯の「侘び」のもてなしなのである。

輝く極楽浄土の再現で1番ありがたいもの、それを尽くした空間に、この世の、神様に最も近い存在である現人神である天皇をお迎えしてお茶をするという、秀吉なりの精一杯の「侘茶」が「黄金の茶室」なのだ。