俺の事知ってる人は、知ってんだよね~
なんせ、ちょっと前までTVで活躍してたからさ!

何年前だったかな・・・いや、十何年前の事だな!

俺、故郷に彼女残して、自分の夢だけ追いかけて上京したんだよ。
彼女泣いてた・・・涙見たとき行くの辞めようと思った・・・
でも「お前の事絶対迎えに来るから」ってだけ言い残して行ったんだ。

それから、何年も苦しい下積み生活。何回も諦めかけた・・・
そんな時、励ましてくれたのが、その彼女だった。

徐々に活躍の場も与えられて、皆にも認められて仕事増えていったんだけど
今度は、あまりの忙しさに彼女との連絡も減っていき、彼女からも連絡来なくなった・・・

ただ、こっちでは、彼女つくらなかったんだよな。
俺には、あいつしかいない!!ってやっぱ思ってて。ただ彼女がどうしてるかなんてしらないままだったが。

ドラマ、映画、バラエティなんでもこなしてたし、正直人気もあったよ!
そう!「今の俺なら大丈夫!」って彼女の気持ちのわからないまま会いに行った。

彼女は昔のままだった。
俺「やあ!久しぶり元気?」なんて自分の気持ち隠してごく普通の挨拶。
彼女「うん・・。」どこか昔と違う・・・。俺と目を合わそうとしない。

何となく彼女の気持ちわかったけど俺の気持ちは伝えたい!
「俺・・・今でもお前の事好きだ!」

後は何言ったか覚えてない・・・ただ正直に俺の気持ち伝えた。

しかし、彼女の答えには、ショックだったよ。
「私、今のあなたは嫌い!」はっきりそう言った。

俺「どこが嫌いなんだ!言ってくれ!」
彼女「その地位と名誉が嫌!」

ショックだった・・確かに一時期忘れた事があったけど愛してたのに・・・

時間かけて話し合ったよ。少しずつ理解しあった。

で、今は普通のサラリーマンやってる。地位も名誉も捨ててね!
みんなの前からは、いなくなったけど・・・
俺の側には、ずっと彼女が居る。
彼女に聞いたよ。「幸せか?」                      
彼女すっごい笑顔で「うん!」