こんにちは、てつおです。


 僕の友達は不登校です。


 中学生の頃は、勉強もできてスポーツ万能、みんなから期待される人気者でした。


 しかし彼は起立性調節障害になり、学校に遅刻することが増えました。

 次第に学力も下がり、部活も辞め、そして不登校になりました。


 


ここはお子さんがいらっしゃる方が多いと思います。もしお子さんが不登校になったらどうしますか?


 今回は、僕の友達の一例を簡潔に紹介します。




  友達の両親

 彼の両親はどちらも学校の先生です。

 だからこそなのか、彼に対する対応ははっきりしていました。


 その対応とは、


 彼に期待をし過ぎない

 

 ということです。



 勉強も運動もできる彼を褒め、期待してきたからこそ、彼にとってはそれが重荷になったのではないか。

 そう考えたそうです。


 そして、起立性調節障害が徐々に良くなり、彼は無事に高校に入学し、休みがちではありますが、学校に通えるようになりました。


 とはいえ、成績は以前よりはもちろん悪くなり、休みがちなため友達は多いとは言えません。


 学校に通えればいいじゃないかと思う人はいるかもしれません。


 しかし、彼の表情はいつも辛そうでした。



 友達の気持ち

 彼は以前のように元気になることはありませんでした。

 高校の友達は僕だけ。


 そんな状況が高校三年生まで続きました。


 受験期が近づき、僕が彼に進路を聞くと、理転して医学部に行きたいと答えました。


 「医学部を目指す」というのは聞こえはいいですが、彼の成績では到底行くことはできないと、僕は思いました。


 おせっかいかもしれません。それでも僕は、やんわりとその旨を伝えました。


 それでも彼は諦めませんでした。


 そして僕がなぜ医学部を目指すのか理由を聞くと


 親に期待されたい


 そう彼は答えました。


  高校に入ってから、「両親が自分に期待をしていない」

 ということに気づき、彼は苦しくなったそうです。


 勉強をしても、部活に入っても、

 

「無理しなくていいんだよ」

 と言われていたそう。


  そんな話をされてしまったら、僕が彼の進路に口を出すことは出来ませんでした。


 


 彼の現状

 彼が現役で医学部に合格することはなく、現在浪人中で、ちょうど試験を受けています。


 その試験は医学部の試験ではなく、教育大学の試験です。


 彼は現在は医学部を諦め、教育大学に入ることにしたそうです。


 この前久しぶりに会ってみると、まるで中学時代に戻ったように元気でした。


 浪人後の話を聞くと、医学部を目指しても、やはり両親は自分に期待をしていないと気づいたそうです。


 正確には、


 普通以上を期待していない


 ということに気づいたとのこと。


 両親と話をして、今まで悩んでいたことを打ち明けたらしいです。


 それはいい事なのか悪いことなのか、僕にはよく分かりません。

 彼自身、医学部に特別な執着はなかったので、浪人後に医学部を諦めるのは案外早かったとか。


 彼は勉強というよりは、バイトをしながらお金を貯めて好きなことをしていたそうです。


 とはいえ、最近はちゃんと勉強していたそうで、大学も多分受かる、と意気揚々と語っていました。


 

 まとめ

 今回は、不登校の友達の話を書きました。

 これはあくまで、僕の身の回りにあった一例であり、彼の両親や彼の選択が正しいのか間違っているのか、それは分かりません。

 もしも自分の子供が不登校になってしまったとき、あなたならどうしますか?