中国恒大より懸念すべき世茂の危機、連鎖リスク招き動揺広がる恐れ
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良質な企業が生き残ることができなければ、世界的な信頼感喪失
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不動産規制を一段と緩和せざるを得なくなるかもしれない-BI
バランスシートの規模では中国恒大集団の3分の1にも満たず、売上高で中国不動産開発会社のトップ10に入らない世茂集団が突然注視されている。
多くの投資家にとって、世茂は今や中国不動産セクター最大の懸念事項だ。同社のドル建て債は15日も値下がり。香港上場株は前日比2.5%安で引け、4営業日続落となった。
ロンバー・オディエのアジアクレジット責任者ディラジ・バジャジ氏は「世茂のデフォルト(債務不履行)は中国恒大よりずっと悪いというのがわれわれの意見だ」と述べ、「中国恒大は大きくレバレッジ(借り入れ)に依存している事業体として知られている。上海などの質の高い市場に焦点を絞った観光業やサービス、開発を手掛ける良質な企業がこの危機を生き残ることができなければ、グローバルな信頼感は永久に失われるだろう」と指摘した。
懸念すべきは、世茂の支払い遅延で起き得る中国不動産セクター自体のリスク再検証だ。格付けが比較的高い不動産開発会社の資金調達コストを押し上げる可能性があるほか、中国恒大の危機を受けて安全と見なされている開発会社に殺到している住宅購入者にも動揺が及ぶ。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアンドル-・チャン、ダニエル・ファン両アナリストは15日のリポートで、世茂のような不動産開発会社が財務トラブルに陥ることを防ぎ、社会が不安定化するリスクを抑制するため、中国政府は不動産規制を一段と緩和せざるを得なくなるかもしれないと指摘。
「こうした弱い地合いが投資適格級の民間開発会社に連鎖した場合、業界の販売が急落し、より多くのデフォルトのきっかけとなる可能性がある」と分析、「従って政府は地合いを好転させる取り組みを強化する必要があるだろう」と結論付けた。
>バランスシートの規模では中国恒大集団の3分の1にも満たず、売上高で中国不動産開発会社のトップ10に入らない世茂集団が突然注視されている。
中国の世茂集団とか言う不動産会社が債務不履行になるらしい~。
この世茂、オイラのランキングには登場していない会社。
中国、ドル建てディストレスト債残高ランキング
1中国恒大集団 $ 14,001,397,000 →デフォルト
2佳兆業集団 9,674,475,000 →デフォルト
3融創中国控股 6,612,000,000 →地方政府支援要請?
4景程 5,235,000,000 →デフォルト寸前
5禹洲集団 4,554,000,000
6怡略 2,925,000,000
7花様年控股集団 2,184,100,000 →デフォルト
8建業地産 1,997,300,000
9融信中国 1,603,000,000
10中国奥園集団 1,535,000,000
11彩雲国際投資 800,000,000
12弘陽地産集団 705,000,000
13華南城控股 694,000,000
14龍光集団 650,000,000
15合景泰富集団控股 625,000,000
16易居企業集団 600,000,000 →格下げ
17佳源国際 530,000,000
18雅居楽集団 500,000,000
19中駿集団控股 500,000,000
20中梁控股集団 450,000,000
21当代置業 300,000,000 →デフォルト寸前
22新力控股集団 244,000,000 →デフォルト
23鑫苑置業 229,000,000
このランキングは、債券の価値がかなり怪しいという企業の債務残高のランキング。
つまり、市場は世茂を安全な会社と見ていたわけで・・・
それが突然支払い遅延に!
>上海などの質の高い市場に焦点を絞った観光業やサービス、開発を手掛ける良質な企業がこの危機を生き残ることができなければ、グローバルな信頼感は永久に失われるだろう
こうなると、中国の不動産市場への不信感はさらに高まり・・・
誰も融資や不動産購入に対して疑心安儀になり・・・
ますます、資金に流れが止まるだろうねぇ~。
おぉ~!
バブル崩壊が急加速ってのが、この記事の内容だねwww