中国恒大の流動性危機、今週重大局面に-23日の社債利払い履行が焦点
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ドル建て5年債の利払い8350万ドルなどの支払期日が23日に到来する
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中国恒大の利払いを巡る不安でドル建てジャンク債指数利回りが上昇
中国の不動産開発会社、中国恒大集団の流動性危機が実際に考えられているほど恐ろしいものかどうか、債券保有者は間もなく知ることになる。
中国住宅都市農村建設省は先週、中国恒大の主要債権金融機関に対し、同社が20日に融資の利払いを行えない見通しだと伝えた。
中国恒大は23日に社債2本の利払い期日も控える。銀行やサプライヤー、国内で取引される金融商品の投資家への支払いが滞る状況でも、社債保有者への支払い義務を引き続き履行できるかどうか試金石になる。社債の1本は額面価格の30%を下回る水準で取引され、投資家は高い確率で不履行の可能性を織り込む。
中国恒大が抱える3000億ドル(約33兆円)もの債務履行を巡る不安が中国の金融市場に波及した結果、他の不動産関連株も急落し、ドル建てジャンク債(投機的格付け債)指数の利回りは上昇。中国人民銀行(中央銀行)は17日、金融システムに140億ドルの短期資金を供給した。
ブルームバーグの集計データによれば、ドル建て5年債(表面利率8.25%)の8350万ドルの利払い期日が23日に到来する。同債のコベナンツ(特約条項)によれば、支払いの遅れがデフォルト(債務不履行)と判断されるまで30日の猶予期間が設定されている。
23日は人民元建て債の2億3200万元(約39億円)の利払いも重なる。年内に期日を迎える利払いは総額6億6900万ドルに上る。
>中国恒大は23日に社債2本の利払い期日も控える。銀行やサプライヤー、国内で取引される金融商品の投資家への支払いが滞る状況でも、社債保有者への支払い義務を引き続き履行できるかどうか試金石になる。
なるほど!
20日の銀行融資の利払いが出来ないアルネ!と申請した中国恒大。
政府が認めたことにより、一応はデフォルトではないのらしい~(実際はデフォルトだけどw)
だけど・・・
23日に迎える社債の利払いが出来なければ、デフォルトということだね。
この不安から、米国をはじめ各国の株式が急落中。
>中国人民銀行(中央銀行)は17日、金融システムに140億ドルの短期資金を供給した。
人民銀行は金融への影響を踏まえて、1兆5千億円の短期流動性資金を市場に供給したようだ。
どうやらキンペイくんは中国恒大を助けないつもりらしい。
中国恒大、不動産の値引きによる返済手続き開始-満期過ぎた理財商品
中国の不動産開発会社、中国恒大集団は18日、満期を過ぎた資産運用商品(理財商品)について、現金に代わり不動産資産の大幅値引きという形で返済する手続きを開始した。
中国恒大の資産部門が「微信(ウィーチャット)」に投稿したところでは、不動産の値引きを選ぶ投資家は、さらに詳細な情報を得るため資産管理担当者と連絡を取ることができる。
投資家は住宅物件が28%、オフィスが46%、駐車スペースは52%のディスカウント価格で不動産投資が可能になり、既に購入した住宅の支払いについて割引を受ける選択肢も示された。
ブルームバーグが先に伝えたところでは、中国恒大の多くの社員を含む7万人余りが理財商品を購入。現金で返済を望む場合、四半期ごとに金利と元本の10%の支払いを受ける選択も可能という。
そんな中、中国恒大の金融商品を購入した投資家たちには。。。
( `ハ´) 「現金の代わりに不動産を現物支給するアルネ!」
中国恒大にとっては現金が減らず、在庫物件を処分できるグッドアイデア?だけど・・・
不動産バブルが崩壊しかねない現状で、投資家は不動産を購入することは有りなのか??
まあ、現金が返ってこないのだから、不動産だけでも手に入れておくというのなら有りだけどw