米財務省が中国を為替操作国に認定-米中貿易戦争さらに激化
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中国人民銀は1ドル=7元を超える人民元安を容認していた
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中国の直近の措置は不公正な競争上の優位作り出したと財務省
米財務省は5日、中国を為替操作国に認定したと発表した。中国人民銀行(中央銀行)は米国の対中追加関税第4弾への対応として、人民元安を容認していた。
財務省は声明で、ムニューシン財務長官は「中国の直近の措置が作り出した不公正な競争上の優位を是正するため国際通貨基金(IMF)と協力する」とした。
「無益な」エスカレート
中国は5日早くに反撃し、人民元の下落を容認し、米国からの農産物輸入を停止した。
ウエストパック銀行の通貨ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏は電話インタビューで、「これは貿易戦争の非常に無益なエスカレートであり、市場で混乱を引き起こす公算が大きい」と述べ、「市場の落ち着きを取り戻すことが目的なら、非常に逆効果だ」と指摘した。
為替操作国認定によって直ちに制裁を発動することにはならないものの、金融市場を混乱させる恐れがある。米財務省は通常、議会への半年に1度の報告で操作国認定を行っており、今回の行動は例外的措置。次の報告書は10月に予定されている。
通常、為替操作国の認定が行われると、政府は相手国政府に交渉を求める必要があるが、米中当局者は既に1年余り前から貿易協議に取り組んでいる。認定から1年後に進展がなければ、中国企業が米政府契約の競争入札への参加を禁止されるなどの制裁に直面する可能性がある。
中国人民銀の易綱総裁は5日、同国は貿易戦争における手段として為替相場を利用することはないと表明した。しかし、アジア時間6日早朝の取引でオフショア人民元は対ドルで過去最安値を更新、日本時間午前8時37分現在0.5%安の1ドル=7.1373元で取引されている。市場のリスクオフが強まり、円は対ドルで上昇した。
ナショナルオーストラリア銀行(NAB)の上級外為ストラテジスト、ロドリゴ・キャトリル氏は、「われわれは貿易を巡る緊張は今後、さらに高まった後、緩和するとみているが、いまやわれわれは正式に通貨戦争にも突入したとも言えるだろう」と指摘した。
NWIマネジメント(ニューヨーク)の最高経営責任者(CEO)、ハリ・ハリハラン氏は、米中の対立が続けば、米国株はさらに8%下落し得ると述べた。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-05/PVSADR6KLVR501?srnd=cojp-v2
キタ.。・゚ *:.。.:*・゜゚・\(^◇^)/.。*・゜゚・*:.。.。*・ !!!!!
米国が中国を為替操作国についに認定しました!
ウォンたんもヤバイですが、人民元も急落してますな。
まあ、関税賦課など制裁は色々課しているから、現状は象徴的なんでしょうけど・・・
米中経済戦争は新たな局面に突入したと見るべきだろうね。