蓮舫氏「二重国籍疑惑」が示す民進党の問題点
「学習しない政党」に待ち受ける暗い未来
9月2日の出馬会見での蓮舫氏(写真:Natsuki Sakai/アフロ)
9月15日の民進党代表選に出馬している蓮舫民進党代表代行の"二重国籍疑惑"が問題になっている。この疑惑は、取り扱い次第では民進党が崩壊しかねない重大な問題をはらんでいる。
蓮舫氏は1967年11月28日、台湾(中華民国)の貿易商である謝哲信氏(中華民国籍)と日本人の斉藤桂子氏の間に東京で誕生した。当時は日本も台湾も国籍法で父系優先主義を採用していたため、日本国籍を持たずに台湾籍となっていた。蓮舫氏が日本国籍を取得したのは、日本が女子差別撤廃条約を批准したことで国籍法を改正した1985年のことだ。
「ウソを重ねている蓮舫氏に代表の資格はない」
今回の疑惑報道の発端となったのは、徳島文理大学教授で評論家の八幡和郎氏が「言論プラットフォーム・アゴラ」に掲載した記事だ。八幡氏は同サイトに8月11日にアップした「台湾から帰化した蓮舫が首相になれる条件」に始まり、「蓮舫さんは台湾籍の離脱証明を出すことが急務では?」(9月7日)まで17本にわたって関連記事を書いている。さらに夕刊フジでも「将来の宰相として適格か、民進党は身体検査すべきではないか」と問題提起した。
民進党は公式にはこれに対して具体的な行動を起こしていない。だが民進党内では蓮舫氏の"二重国籍疑惑"について問題視する声も少なくない。産経新聞は9月7日、同じく民進党代表選に出馬している玉木雄一郎国対副委員長の選対幹部が述べたという「ウソを重ねている蓮舫氏に代表の資格はない」との発言を掲載した。
この発言は民進党内で物議を呼び、いちおう「犯人探し」も行われたようだが、発言者が誰かはまだ判明していない。ただはっきりしているのは、党内には「蓮舫代表」への危機感もあるということだ。ある民進党の関係者は匿名を条件に、「このまま(何の説明もなく)蓮舫氏が代表に選任されたら、民進党は終わりだ」と、筆者に語っている。
しかしながら、今はもう「説明すれば水に流される問題」ではなくなっているかもしれない。過去の言動をみると蓮舫氏はまさしくウソを重ねてきたといえるのだ。
産経新聞による9月2日のインタビューでは、台湾籍の有無を問われ、蓮舫氏は「質問の意味がわからない」とシラを切った。夕刊フジが蓮舫氏の事務所に提出した質問状に対する回答も、内容は同じだったという。
この時点で「帰化」についてウソを語ってしまった。蓮舫氏は9月2日の産経新聞によるインタビューにおいて「帰化じゃなくて国籍取得です」と回答して「帰化」を否定してみせた。しかし、初出馬した2004年の参院選での選挙公報には「1985年台湾籍から帰化」と明記。虚偽記載となれば、経歴詐称問題にも発展しかねない重大問題だ。
「とても残念なことだと思う。政治家というのは正直さを徹底して貫かないと、意図しないウソが発生してしまうことがある。そういう意味で蓮舫氏は、準備が足りなかったのではないか。同じ女性議員として切ない思いだ」
民進党の阿部知子衆院議員がしみじみとこう述べた。社民党から日本未来の党、みどりの風を経て2014年の衆院選から民主党に参加した阿部氏は、党内でリベラルな政治家として位置づけられている。しかしその発言は、保守系議員をも納得させる説得力を持つ。阿部氏は、蓮舫氏が8月23日に外国特派員協会で発した「岡田代表はつまらない男」発言について、8月24日に以下のようにツイッターで述べた。これは蓮舫氏に対するメッセージと思わせる内容だ。
先輩政治家への感謝や尊敬の念の欠如
「民進党のまだまだ至らざるは、先輩政治家への感謝や尊敬の念の欠如。まだ若い政党だし、各人が己の才能を売るに必死で、謙虚さに欠ける。先の政権運営の失敗の一因でもあったはず。そうした人間的な未熟さを孕む危うげな政党に国民の信頼が寄せられるはずもない。政治は人。上にたつものは謙虚たれ」
ところがこの戒めの言葉は本人に届かなかったようで、"二重国籍疑惑"が本格的に炎上していなかったこの頃の蓮舫氏は得意の絶頂にいた。
岡田現執行部の他、野田佳彦元首相の花斉会や赤松広隆元農水相のサンクチュアリ、細野豪志元環境相の自誓会といった多数派の支援が付いたため、代表選での勝利は確実と思われたからだ。ただこれについて阿部氏はずっと懐疑的だったようだ。
「代表選にただ人気者を担いだからといって、党の支持率が上がるほど簡単ではない。民進党は根っこから改革しなくてはならないが、それにはまず代表に血にまみれてもやり遂げる覚悟が必要だ。蓮舫氏は『ガラスの天井を打ち破る』と言ったが、上ばかり見ていては足元をすくわれかねない」
その一方で阿部氏は「蓮舫氏の強みは台湾と日本のハイブリッド。そういうルーツを持つ彼女だからこそ、民進党が求める多様な価値観のある社会を実現してほしい」と期待も寄せている。ところが…。
プライベートでは旧姓の「謝」を使用だが…
このような期待に蓮舫氏は応えられそうにない。
蓮舫氏は本名である「村田」姓を公式な場面以外はほとんど使用せず、プライベートのメールアドレスやフェイスブックでは旧姓の「謝」を使っている。ならば台湾人としての強いアイデンティティを持っているのかといえば、外国人参政権には反対の姿勢を示し、日台間の問題について深い関心を持っているとはいえない。
李登輝元総統と親しく台湾の事情に詳しい江口克彦前参院議員は、蓮舫氏の二重国籍疑惑を取り上げた6日の動画番組で、参院での元同僚である蓮舫氏についてこう暴露した。
民進党は「学習しない政党」なのか(撮影:尾形文繁)
「台湾出身ならもっと台湾に愛着を持ち、台湾関係法などに取り組むはずだと思うが、彼女は台湾関係法の"た"の字も言ったことはない」
そもそも蓮舫氏が代表選に担がれたのは、民進党の多数派が昨今の女性政治家ブームに乗じようとしたためで、その中身を吟味した結果ではない。こうした擁立のやり方は鳥越俊太郎氏を担いだ東京都知事選で懲りたはずだが、学習しない政党に果たして未来はあるのだろうか。
民進党になど全く期待していないオイラは、代表選からレンホウちゃんの二重国籍問題まで生暖かく見守っておりましたwww
>初出馬した2004年の参院選での選挙公報には「1985年台湾籍から帰化」と明記。虚偽記載となれば、経歴詐称問題にも発展しかねない重大問題だ。
残念ながら、レンホウちゃんの虚偽記載は明確であり、今回の代表選からは降りた方が今後の議員人生にはダメージが少ないと思うけどね。
代表になったら、ずっとこの問題では追及されますし~。
まあ、それはそれで民進党を崩壊される手段としては良い手だけどwww
>民進党のまだまだ至らざるは、先輩政治家への感謝や尊敬の念の欠如。まだ若い政党だし、各人が己の才能を売るに必死で、謙虚さに欠ける。
そして、民進党の一番のダメなところがこの統一感の無さだよね。
まあ、政権をとるニダ!と言って集まった烏合の集団なんだから当たり前だけど。
レンホウちゃんが代表になれば、さらにバラバラになりそうで楽しみではあるな。
>そもそも蓮舫氏が代表選に担がれたのは、民進党の多数派が昨今の女性政治家ブームに乗じようとしたためで、その中身を吟味した結果ではない。
レンホウちゃんが人気だからと言って担いだ連中が、今後どう動くのか?注目だね。
このまま、自浄作用が働くこともなく、レンホウちゃんが代表になるのが一番民進党にとって悪手だと思うけど、そうなりそうな予感がwww