佐竹義重は、蘆名盛隆との対陣の折、盛隆の弓矢を取っての器量のゆゆしさに、
陣中にてひと目逢いたいと艶書を投じた。
実は盛隆も同じように思っており、彼は佐竹の陣中に、
夜更けに人静まってから参会に及んだ。
それからは、夜々互いに往来し、昼は終日の合戦をした。
しかしこの事は隠し通すことは出来ず、
それぞれの老臣たちが、互いに和議を入れ、無事となった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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