春がきた | ときどき通信

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折々の話題、世の中の動き、創作料理などじいじの思いつくままのお気軽エッセイ。

職員が農家の畑先きの無人販売で“のらぼう”を買ってきたので、胡麻和えにして楽しんだ。のらぼうは菜の花などの親戚の“アブラナ科”の野菜。くせがなく、 辛しじょうゆ、辛しマヨネーズなどでも美味しい。

50年前、信州の山村から東京に出てきて、大都会のあれにもこれにも驚くことばかりだったが、野菜と鶏肉が不味かったことをいまだに覚えている。庭先の畑で採った野菜はそれぞれににおいや香りがあって、きゅうりやトマトはおやつ代わりにそのまま食べた。豚、鶏、七面鳥、やぎ、羊など飼って自家用に供した。特に、鶏は遠来の客が来ると父が捌き鍋料理などで振る舞われた。放し飼いだから健康そのものの鶏肉は歯ごたえがあり、ガラからとったスープは濃厚なのにさっぱりしていて、塩をちょっと加えただけのスープは堪えられない味だった。

今は、畑もないマンション暮しなので、小さな庭の端でゴーヤを育てたり、プランターで葉物を収穫してささやかに季節を楽しんでいる。

最近はエコばやりだが、エコを売り物に買い替えを煽った挙句、古い車や家電の処理に莫大なエネルギーを消費してどこがエコかとじいじは疑問を感じるのだが・・。