朝起きると
母が居ませんでした
父はトラックがなかったので仕事でした

祖母が
「ご飯食べるしょ?部活は?」

夏休みで部活があり
食べながら祖母と雑談

電話電話
ジリジリ~
(当時は黒電話電話

祖母が出ました
「え?何?なん‥」

言葉にならないまま
受話器を置き

祖母は泣き崩れました

「どうした?バァちゃん」

「お姉ちゃんが‥」

「何?」

「お姉ちゃんが亡くなったて」


「は??」

意味がわかりませんでした‥

しばらくすると父が帰ってきました

「お姉ちゃん‥」

父は

「仏間をバァちゃんと掃除頼む」

あとから知ったのですが

アパートの管理人さんから朝方連絡あって
トイレで姉が倒れたと‥
(トイレは共同でした)

母がタクシーで飛ばして
病院に着いた時には‥
手遅れでした

姉の遺体が家に運ばれました

「お姉ちゃん‥嘘だろ‥」

眠ってるだけだよ

そう‥
疲れてるんだよ‥

しかし
しかし

姉は起きません‥


通夜
告別式
と終わり
出棺の時に
ゴダイゴのレコードを入れました

火葬され
放心状態の私に母は
「最後なんだからキチンとお姉ちゃんに話そう」

そう言って
遺骨を集めました