貧乏旅行では駅舎内で宿泊する人の話もありますが、鉄道会社としては
保安面からも認めてはいません。 私も他の乗降客の迷惑などを考えると、
駅寝はお勧めできないと思います。
しかし、函館本線の比羅夫駅は駅舎が宿泊施設「駅の宿ひらふ」で、駅寝
が公認されています。
「JR最長片道きっぷ」の旅では「駅の宿ひらふ」に宿泊したいと考え、乗車
列車も調整して比羅夫駅へと向かいました。
しかし、小樽駅を出発した後に函館本線の信号故障が発生した影響で、
余市駅~長万部駅間の列車運行が休止してしまいました。
当初は夕方に比羅夫駅に到着する予定でしたが、運転再開後に乗車して
比羅夫駅に到着したのは20時を過ぎていました。
「駅の宿ひらふ」には事前に予約を入れていましたし、駅内の放送で列車
運行のトラブルも宿には伝わっていたので、宿のご主人は列車到着を待っ
ておられました。
ホームに下りると直ぐに「駅の宿ひらふ」なので、改札を通る感じです。
ホームには「ひらふ名物・プラットホームで食べる炭火焼きジンギスカン」
が準備されています。 遅い時間なので真っ暗となったホームで一人で
食事しました。 夕方迄到着していれば他のお客さんと食事が出来たの
ですが・・・(T_T)
当日は私以外には一人登山客が宿泊しているだけでしたが、旅行好きの
方で、鉄道にも興味が有り食事後は23時頃迄テツ話が行えました。
駅舎は昔の形のままで残っていて、元の駅事務所や2階部分を改装して
「駅の宿ひらふ」となっています。
駅前には民家も数軒程ありますが、駅の裏側は原野で羊蹄山の姿も見ら
れる自然の多い場所です。
片面ホームで、駅舎のホーム側の駅名標は昔のままの感じです。
待合室にはベンチに時刻表などはあり、猫のしま太郎が住んでいました
が、2013年11月に旅立ってしまったようです。
元の駅事務室入口は「駅の宿ひらふ」の入口のドアが見られます。
「駅の宿ひらふ」のロビー・談話室には鉄道関連のグッズや写真などが
飾られているので、テツには楽しい場所です。
セルフサービスでコーヒー・お茶は無料、アルコール飲料なども準備さ
れていますので、夜間は談話室でゆっくりと過ごせます。
ベットルームは相部屋で、ベットメーキングは行わなければなりません。
駅舎の横にログハウスのお風呂があります。 ランプの灯った大きな
早朝、キハ201系が通過していきます。
駅寝と言っても民宿の宿ですが、夜間の最終列車が停車する音を聞く
ことも出来る駅舎内でのゆっくりと過ごせるので、函館本線に乗車する
時には再度宿泊したいと思っています。