鉄道旅行での食事では駅弁が一般的なので、特急列車に乗車した時に
は食する方も多いことでしょう。 しかし、駅弁の販売駅や車内販売などが
減少している中で、駅そば店は更に減少しているのが現状です。
そんな中で、駅ごとに「駅そば」の内容も異なり、チョット変った「駅そば」も
ありますので、「鉄道の楽しみ」として紹介していきます。
尚、「駅そば」の定義には色々と意見はあると思いますが、私の基本的な
定義としては、駅ホーム、駅舎内又は駅周囲に隣接していて、立食い形式
のおそば店と考えています。 駅舎内にある座席に着席する食堂の蕎麦は
含めていません。 (価格的にも安価なのが重要です)
第一回は地元富山・北陸本線の「駅そば」です。
富山の北陸本線には3箇所の駅そば店がありますが、3駅の営業会社が
異なっていますので、「駅そば」の内容も異なっている点は珍しいです。
富山駅の駅そばは「立山そば」として、仮駅舎の待合室横とホームで営業
しています。 「かけそば」は270円でネギと蒲鉾が乗っています。
ネギで少し隠れていますが、蒲鉾には「立山」の文字が入っているのが、特
徴のある「駅そば」です。
高岡駅の駅そばは「今庄そば」として、自由通路階段横の仮店舗で営業
しています。 旧駅舎では待合室横で営業していましたが、現在高岡駅の
駅ビルが改装中のため仮店舗となっています。 ちなみに、「今庄そば」と
言えば福井県ですが、福井の「今庄そば」とは関係無く、店主の名前が
「今庄さん」らしいです。「かけそば」は270円でネギのみとなっています。
石動駅の駅そばは「「麺類食堂」として、駅舎横に別棟の店舗で営業して
いますが、1番ホームから注文ができるように、窓がついています。
「かけそば」は270円でネギと蒲鉾が乗っています。 蒲鉾は富山の蒲鉾
の特徴となっている渦巻き型です。(ナルトでは無いですヨ)
今回北陸本線内の「駅そば」を紹介しましたが、よ~く見ていただくと、蕎麦
の汁の色が異なるのにお気づきでしょうか?
富山県内のお蕎麦の汁の濃さは、東から西に向うにつれて薄くなっていき
ます。「駅そば」では富山駅が東となりますが、富山駅より東側の高速道路
のPA・SAのそば店では、すごーく濃い関東風汁の蕎麦が食べれます。
最西端の石動駅近辺では関西風汁の蕎麦となります。
県内の東西で、汁の濃さが此れほど異なるのは珍しいのではないでしょうか?
乗換え時間が短い時にも食べれて、安価な食事ができる「駅そば」は、テツ
旅にはかかせないアイテムだと思えます。
通常は駅そば店には「うどん」もありますが、私は蕎麦派なので、「そば」を
食する事にしています。
大きな駅にも「駅そば店」が無くなってきているので、「駅そば」を楽しめる
テツ旅を続けていきたいと思っています。
尚、価格やメニュー名などは訪問当時の情報ですので、現在とは異なって
いる場合もあります。
次回は、富山の北陸本線以外の「駅そば」を紹介します。
(日本一高額な駅の「かけそば」とは、何処の駅にあるでしょうか?)