「……よし、次は背中だ」
膝蓋腱の痛みを神業治療で完全攻略し、本当のスタートラインに立った私。
次なる目標は、男の憧れ「逆三角形の背中」です。
選んだメニューは、ダンベルを使って背筋を鍛える『ダンベルロウ』。
解剖学的には「広背筋(背中)」を狙う種目。
頭の中では、私の背中はすでに鬼の顔になっていました。
ところが、現実は残酷です。
ダンベルを持ち始めた途端、その重さに絶句。
背中に効いている感覚などゼロです。
とにかく腕の力で持ち上げようとし、10回程度で腕(上腕二頭筋)がパンパンに張り始めました。
挙げ句の果てには、腕が上がらなくなり、ダンベルを床に置く始末。
「背中を鍛えたいのに、なぜ腕が……?」 腕の筋肉痛を横目に、
私は治療家としての冷徹な「メカニズム解析」を開始しました。
失敗の原因は、明らかでした。
「ダンベルロウのやり方を知らなかっただけ」。
ダンベルロウは、本来、背中の大きな筋肉(広背筋)を使い、肘を引くようにしてダンベルを持ち上げる種目です。
しかし、私はそのやり方を知らず、とにかく「腕(上腕二頭筋)」の力で持ち上げようとしていました。
上腕二頭筋は小さな筋肉です。
背中の大きな筋肉が本来担うべき負荷を、小さな腕が全て肩代わりしてしまい、先に限界を迎えたのです。
これぞ「素人の失敗」の典型例。背中に効く前に、腕がKOされてしまったのです。
結論。
重いダンベルを持つ前に、まずは正しいフォーム(背中を使う動き)を体に覚えさせること。
54歳、運動音痴の再デビューは、「背中へのアクセス」という新たなハードルに直面しました!
次は……次こそは、背中の筋肉痛を感じたい!
「もし筋トレで背中を鍛えたいのに、腕が疲れてしまう方は、我慢せずに相談してくださいね」