最近の若者はと誰かが叫ぶ。
平安の世から不変の習わし。
いつの時代も、ひと度事件が起これば、
現代社会の生んだ心の闇と彼らは伝える。
時の流れとともに変わっていくもの。
そして変わらないもの。
そこに存在するは人間の欲望。
通過していく、
中身の名前だけが入れ変わっていく。
新しいそれに上書きされていく。
この程度の刺激ではとても足りないと、
半端に知り過ぎて、
拍車のかかった欲望に、
次はお前の番だと、請求書付きのチャンスが回ってくる。
今が全てなんだって、
明日は我身だって、
もう疲れたって、
そんなの知らないって、
たらい回しにされた現実が、
目の前で手を伸ばしている。
数年後にこの地に降り立つあなたたちに借りている世界。
その開いたばかりの瞳に一体何を映すだろう。
いつかに我らが生きた今日たちも、
古き良き時代と呼ばれる日が訪れるのだろうか。