日焼け止めを「老化止め」と言い続けている宮田哲朗です。
(全く定着していません・・・💦)
日焼け止めは、その名前の影響で日焼けを防ぐ、シミを防ぐということは誰もがご存知かと思いますが、「紫外線の害」を深く知ることで、シワ、たるみ、ニキビ、毛穴などのあらゆる肌トラブルを防ぐことができるとお分かりいただけると思います。
という訳で、今回は「紫外線の害」をまとめてみました。
✔️紫外線はシワの原因になる
紫外線は波長の長さで、
・UV-B(波長が短い)
・UV-A(波長が長い)
に分けられ、どちらもお肌に様々な影響を及ぼします。
UV-Aは波長が長いので、お肌の深い部分(真皮)まで到達して、真皮を構成しているコラーゲンやエラスチンなどを「直接」破壊してしまいます。
また、UV-Aが真皮に到達すると、真皮では「MMP」(マトリックス・メタロ・プロテアーゼ)という、コラーゲンやエラスチンなどを「分解する酵素」が作られてしまい、そのことで真皮の構造が分解されてしまいます。
つまり、UV-Aは真皮の構造を破壊して、分解するという「恐ろしい特徴」があり、真皮が壊れて、分解されると皮膚の重みを支えきれずに「シワ」、「たるみ」を引き起こします。
なので、シワ・たるみを防ぐためにも「日焼け止め」を塗りましょう!
✔️紫外線は毛穴・ニキビの原因になる
毛穴が目立ってしまうのは、毛穴内の「皮脂腺」から分泌される過剰な皮脂が、「酸化」によって黒くなってしまうことが原因の1つです。
紫外線のUV-Bが、皮脂腺に当たると皮脂腺の中にある「皮脂腺細胞」(皮脂を作る細胞)が、どんどん増えていくことで、皮脂分泌が過剰になります。
そして、毛穴を通じて皮膚の表面に出てきた皮脂は、UV-Bによって「酸化」されて黒くなります。
つまり、UV-Bは、
・皮脂分泌を過剰にする
・その皮脂を酸化させる
という「恐ろしい特徴」があります。
また、ニキビは「角栓」が毛穴に詰まり、毛穴内部に皮脂が溜まることで、アクネ菌が繁殖し炎症を起こすことが原因ですが、これもやはり紫外線によって皮脂が過剰になることで起こります。
なので、毛穴が目立つ・ニキビを防ぐためにも「日焼け止め」を塗りましょう!
✔️紫外線で免疫が下がる
お肌の表皮には「ランゲルハンス細胞」という免疫細胞が存在します。
このランゲルハンス細胞は、外部から細菌やウイルスなどの異物が侵入してきたかどうかを常に「パトロール」している免疫細胞です。
ランゲルハンス細胞が異物を発見すると、他の免疫細胞を呼び寄せて、体内に侵入した異物をやっつけるという流れです。
ただ、ランゲルハンス細胞は「紫外線」を浴びると働きが弱くなります。
ランゲルハンス細胞の働きが弱くなってしまうと、異物の侵入を許してしまい、そのことで「感染症」(インフルエンザやコロナなど)を引き起こしてしまいます。
なので、ランゲルハンス細胞をしっかりと守って感染症にならないためにも「日焼け止め」を塗りましょう!
✔️紫外線で老ける
若返りやアンチエイジングなどに重要な「オートファジー」という言葉をお聞きになったことがあると思います。
オートファジーは、2016年に東京工業大学の栄誉教授である「大隅良典先生」が、その仕組みを解明したことからノーベル賞を受賞しました。
オートファジーを簡単に説明しますと、「細胞内のリサイクルシステム」で、細胞内の古くなったものを新しく作り直したり、細胞内の不要なものを分解したりする仕組みです。
なので、オートファジーがしっかりと働くことで、皮膚や体を構成している細胞が元気な状態(若い状態)を保つことが出来るのです!
実は、紫外線を浴びると、オートファジーが低下してしまうのです!
そのことで、細胞のリサイクルがうまくいかずに「老けていってしまう」のです。
なので、オートファジーを活性化させるために、老けないために「日焼け止め」を塗りましょう!
✔️まとめ
紫外線が、
・あらゆる肌トラブル
・免疫低下
・老化
の原因になることがお分かりいただけたかと思います。
なので、このブログを読まれている皆様が、どんなに素晴らしい施術をしても、どんなに優れた化粧品をお勧めしても、お客様が紫外線をガンガン浴びていると、なかなか結果に繋がりません。
また、2,186人を対象にしたアンケート調査では、3割の女性が日焼け止めを使っていないことが分かったため、もしかしたら皆様のお客様も日焼け止めを使用していない可能性もあります。
ということで、日焼け止めをしっかりと塗る様にご指導して下さい。
そして、日焼け止めは「老化止め」ということを定着させていきましょう!