個人的に贔屓にしているブランドにアナトミカがあるのはブログのエントリーからわかると思う。

始まりは7年前くらいにUAのアウトレットにてビッグ・シルエットのシャツを見てから。

購入には至らなかったが、ずっと気になっていた。

それから時間が経ち、2年前に1839を購入してからは自分にとっての重心的なブランドになっている。

 

そんな贔屓にしているアナトミカだが、いまだにサイズに悩む。

基本的にアナトミカでスリムなサイズを勧められることはない。

身体に負担のかからない自然なシルエットを重視しているからだ。

そしてその自然なシルエットから生みだされるエスプリを恰好いいとかんじるのだ。

 

しかしいざ自分でアナトミカの服を着てみると明らかに違和をかんじることがある。

袖が長い、身幅が広い、でも肩周りはちょうどいい••••••。

そんな大きいような不思議なサイズを適正サイズとして勧められるのである。

いわゆる現代的なサイズ感とは無縁な同ブランドならではのフィット感。

これが現代的なサイズ感になれたぼくには違和として現れるのである。

 

instagramやブログでアナトミカ各店舗のスタッフのコーディネートを見てみる。

どのスタッフもごく自然にアナトミカの服を身にまとっている。

写真の撮り方が上手いのかわからないが、決して大きいサイズを着ているようには見えない。

ぼくと近い身長のスタッフのコーディネイトを見てもサイズ的な違和がない。

しかし彼らはすこし大きいんじゃないか、というサイズを勧めてくる。

 

アナトミカの衣類の基本的な素材は天然素材である。

なかでもコットンとリネンは基本的な素材として、常にシーズンを通して使われている。

このふたつの素材の共通点は、着れば着るほど生地が身体に馴染んでくる、ということ。

洗えば縮むし、シワもつく。

これを繰り返すことで、生地が柔らかくなっていき、新品時よりも身体に自然とフィットしてくる。

結果としてすこし大きいんじゃないか、というサイズでも身体に合ってくる。

 

アナトミカのオーナーであるピエール・フルニエがよく着ているデニムのカバーオールを例にだしてみる。

テーラー要素のある同アイテムだが、ピエールの着こなしは肩が落ち、手が隠れるであろう袖の長さであるものの、違和はない。

洗いがしっかりかかっており、サイズの違和をかんじさせない。

ピエールはごく自然に「着ている」のである。

※アナトミカ東京店 instagram 2017年7月5日の動画参照

 

このことから、アナトミカの服は着込んで身体に馴染ませることが重要だとわかる。

新品時に試着をしても、まだ服が身体に馴染んでおらず、違和が全面に押しだされる。

だからこの独特のフィッティングを前に、いつも悩みがでてくるのである。

わかってはいるのだけど、もうワンサイズちいさくしたくなる。

こうなるとアナトミカのエスプリを纏うことはできない。

新品時の試着こそ、アナトミカ最初にして最大の関門といえるかもしれない。

しかしそのサイズを信じて着続けた先に、ピエールと同じエスプリを纏うことができるのである。

 

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