先週東京に行った時に、突然決めた快慶展へ。東京から夫婦で来た秋山さんらと8時の特急に乗る。

   朝からすごい勘違い!乗車券を手渡されたのに、特急券と勘違いして、ピタパで入場してしまった。秋山さんにあれ、通さなくていいの、と確認されたにもかかわらず、特急券と思い込んでいたので、これは通さなくてもいいんだよ、と答える。時間があったので、待合室で座って、列車が入線してきたので、さて何号車かな?と思って切符を見たら、乗車券とかいてあるじゃあ〜りませんか!慌てて確認すると、特急券はネット予約で、プリントアウトしたものがあるといわれた!
    慌てて改札口でピタパの入場をキャンセルして、あらためて切符で入り、やれやれ。鉄道詳しい真美ちゃんが!と友人たちは大笑い。

   奈良に着いて、国立博物館までぶらぶら歩くと、昨夜も話題になった鹿せんべい売店と鹿さんたちに遭遇。まだお腹が空いているのか、観光客の周りをうろうろしていた。9時前に着いてしまうが、開場は9時半、少し並んで待つ。この調子だとゆっくり見られるかな。
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    快慶は金剛力士像の印象が強いが、ポスターの大日如来やさまざまな阿弥陀像の方が数がはるかに多く、今回は50点以上も展示されている。見応えのある展覧会だった。
   ある方のFBで、快慶はむっちゃ巧くて端正だけれど、わくわくやにやにやがなくてセレブっぽいと書かれていたが、ほんとにきちっとしてはる。
   展覧会でふんだんに添えられていた文書などをみると、参考となる中国の絵画などを見て作っていたらしい。西洋でいうとルネッサンス前の、真面目な宗教画とか、貴族の屋敷や財産である土地を描いた風景画みたいな位置付けなのかな。話、盛らないというか。
   快慶自身も熱心な阿弥陀信仰者だったようだし。
    気に入ったのは、僧形八幡座像で、大分の宇佐神宮から八幡さまが僧の姿で現れた、というのを体現したもの。
   じっくり2時間!楽しむことができた。

   昼は以前よりかなり多くなっていた博物館周辺のお店の一つ、ムッシュぺぺというところで、ガレットと白ワイン。
    ゆっくり感想などを話す。いくつかアメリカの美術館所蔵のものの出品があったが、金色がいやに鮮やかで、怪しいという話になった。塗っちゃってませんか?  友人は図録を買ったので、また見返したりして、話は尽きない。

    午後は興福寺に仮金堂の阿弥陀如来像や阿修羅を見て、東金堂では仏頭も拝見。興福寺付近の鹿さんたちは、どうやらさんざん午前中にせんべい食べたらしく、座り込んでいて見向きもしない。観光客は無理やり口にせんべいを押しつけて、鹿はしかたなしに食べるポーズをみせるというなんとも可笑しな風景が展開されていた。

    猿沢池に降り、その辺の商店街をぶらぶらして、早めに帰路に着いた。友人たちは昨夜上洛してきて、今日帰るという弾丸ツアーで、京都駅の近鉄京都駅ホテルに運良く宿が取れたそうだ。
   京土産も買い、新幹線の改札口でお見送り、秋の東京の運慶展も行こうね、と約束した。

   まだ5時前だったのでどこか行こうかと思ったが、さすがに疲れていたので、家に直帰し、ゆっくりする。

    教えてもらわなかったら、行けなかったなぁと友に感謝!明日は映画だ!