ひさびさのブログ。
何があってというわけでもなく、書くモチベーションが湧かずずるずると数か月が経ってしまった。
さてその間に、業界には大きな動きが。
僕がまさに今、従事している「保険会社(生損保)→銀行への出向」、これが近々終わりそうだ。
様々な記事が出てきているが、一部の大手生保、大手銀行が2026年4月以降の出向制度打ち切りを発表したのでこれは業界全体に波及することだろう。2007年の銀行における生命保険全面解禁以来、実に18年に亘る出向ビジネスモデルが終焉を迎える。
もともとは出向者による複数の銀行個人情報漏洩事件に端を発したが、従前から保険会社の出向者が銀行の看板を下げて保険を販売していることに世間から違和感を持たれていたのは間違いなく、「出向制度打ち切りは当然だ」という空気は否めない。
加えて最近ではN生命の出向者によるメガバンクの情報漏洩がスクープされた。この件については、漏洩した情報は個人情報ではないが、読み手側からするとあたかも個人情報漏洩があった印象を受ける。実際には出向元と出向先で当たり前のようにやりとりされていた営業施策や販売実績データレベルに過ぎないのではないかと僕は思っている。(それも立派な情報漏洩であるが)
今後いろんなことが、どうなっていくのか?
問題点①(銀行側の課題) 担い手の喪失
・保険会社からの出向者に依存してきた銀行の保険販売。当初は銀行員への教育・指導的役割であったが制度が定着するにつれ、直接的な販売力に依存するようになり、出向者に営業目標を与え、丸投げに近い売り方をしてきた。そのため銀行員のスキルは伸び悩み、保険販売人材が十分に育っていない。今や銀行の収益構造は保険販売なしでは考えられないので、その販売力をどう維持するのか?
→出向者の穴埋めのため、すでに中途募集に取り組んでる銀行もあるらしい。
→仮に銀行に「保険離れ」が起きた場合、そのマーケットに対し他業界にビッグチャンスが訪れる。
問題点②(保険会社側の課題) 出向者の帰任後のキャリアプラン
・出向者はまあまあの年齢が多い。かくいう僕もまもなく60歳。この人たちが一斉に保険会社に帰任したら、そのポジションはあるのか?例えばP生命では100人以上の帰任者がいるはず。その人たちの未来はあるのだろうか?さらにその人たちの給料は今まで銀行が負担していたはずなので、もし全員帰任したら新たに保険会社に莫大な人件費負担が発生する。
→銀行への転籍、リストラの可能性
出向者は横のつながりがある。
この18年の間で複数の銀行に出向経験がある者も多く、狭い業界のため、新たな勤務先で再会するケースは少なからずある。なので「そっちはどうなの、あっちはどうなの」的な会話があちらこちらで起きている。みな疑心暗鬼である。
定年が近い世代が多いのであと数年、5年、どう生きてゆくのか、特に死活問題である収入の算段には余念がない。本来であれば我々FPの出番もあるのであろうが、僕も一応当事者なので微妙な立場である。
まだ各社が方向性を決めているわけではないが、年末までにはある程度具体化するはずなので、いずれ続編を報告したい。