セゾン投信で長く積み立てを続けてきた。

毎月5000円×2ファンドで細々と、だけれどまずまずの金額に育っている。

積立総額の1.7倍程度になっているので、SP500やオルカンで10年以上積み立てした場合に匹敵するくらいのパフォーマンスだろうか。

 

先日あるセミナーでセゾン投信の生みの親である、中野晴啓氏にお会いする機会を得た。

僕はかつてさわかみ投信に出会って衝撃を受けたときのように、この中野氏の考え方にほれ込んでセゾン投信を購入した経緯がある。沢上氏と中野氏が日本に長期積立投資を根づかせたといっても過言ではないと僕は思っている。

 

今、中野氏はセゾン投信を離れ、なかのアセットを設立し社長として経営を行っている。

 

セミナー後の立食懇親会で、中野氏に思い切って近づき話しかけてみた。

(中野氏は小柄でやせていて全然目立たないふつーな感じの優しそうな人であった)

 

僕「セゾン投信の一ファンですが、セゾン投信にはもう中野さんの想いは残っていないのですか。」

中野氏「たくさんの人に同じような質問をいただきました。育てた商品への想いはもちろんあるのですが、残念ながら今は私の手からもう離れているし、今後はその商品内容も変わっていかないとは言えません。私にはどうすることもできないのです。私ははじきとばされちゃった身ですから。」

僕「セゾン投信を保有し続けることで中野さんとその考え方を応援することにはつながらないですか。」

中野氏「ありがとうございます、それならばなかのアセットを応援していただければありがたいです。」と遠慮がちにおっしゃった。

その謙虚なお人柄に少し心を打たれた。

(でもパネリストなどで発言する時は強気できっぱりと言い切る)

 

早速、帰ってからなかのアセットの積み立て設定をした。

MONEX、楽天証券で扱っていた。MONEXの口座を持っているので、NISA口座ではないが仕方ないがそちらで設定した。

(僕のNISA口座はSBI証券だが、セゾン投信を傘下にした会社なので、当然恐らく敵対するなかのアセットは扱ってないんだなと想像)

 

僕の場合、商品ではなく経営者や運用者の考え方にほれ込む(左右される)のでこうなってしまう。

でもこれがぶれない投資に結びついているからいいと考えている。

今後は微力ながら、庶民の資産形成を応援する「なかのアセット」を支持していこう。