
8月28日 術後19日目
今日のリハビリは、膝の皿周りと、膝と股関節を連動させて行う施術からでした。膝を上手く動かすには、他のいろいろな関節 筋肉との連係が必要なのです。私の股関節周りの筋肉は少し固いそうで、入念なマッサージとストレッチをして頂いています。勿論、後半の階段練習は厳しく、佳境に入っています。
午前中、月曜日定例の杉本院長回診がありました。お会いするのは三度目ですが、今日は少し厳しい顔をされています。カルテに目を通してから私の目を覗き込むようにして、『原田さん。明日にも退院出来ますよ!』と言われました。事前にリハビリからの話しも耳に入っていたようで、私が『もうしばらく、入院してのリハビリを頑張りたいです。』と申し上げると、隣の看護師さんに『来週あたりかな!』と一言、彼女もうなずいていました。
退室される時、随伴の病棟ドクターが振り向いて軽くうなずいてくれました。ドクターの目が『希望がかなって良かったね!』と、言ってくれていました。
病床もひっ迫してきた様ですが、院長の一言で来週まで此処に居られることになりました。
8月29日 術後20日目
リハビリは快調です。
階段練習では、杖を使わない手すりだけでの練習が始まっています。転げ落ちそうで恐怖が先に立ち、足がすくみます。ダランに支えられ、オッカナビックリでした。いずれ、克服しなければならない『課題』てす。
今日、手すりと杖を使っての『階段単独練習』の許可が出ました。『やり過ぎない範囲で!』の条件付きです。
膝が痛いと、より痛くないような動きで膝を使うようになります。其の結果、筋肉や他の関節に無理がかかったり、それらが使われなくなったりします。結局、動かすのが益々辛くなっていきます。階段では、更に『転ぶのではないか!?』という、『恐怖心』が加わってきます。
今やっている階段練習では、まず、この『恐怖心』に打ち勝つ事が先決でした。
意識の変革は大事です。
いつか、こんなことがありました。リハビリのベットから移動の時、ダランに何気なく『手を使わないで、立てるかなア?』と聞いたら、『立てますよ!』との返事。ダメもとでチャレンジすると、ナント立てました。『ネッ! いまの原田さんは、この高さなら手の支え無しで立てます!』
その後いろいろチャレンジしてみましたが、座面が低いとNGでした。そこそこの高さがあれば立てました。
『手で支えないとイスから立ち上がれない!』とは、半分私の思い込みもあったのです。正しいやり方(普通のやり方)でやれば、ちゃんと立てるのです。あとは、筋肉のトレーニング次第です。
とにかく階段は苦手でした。特に下りは『恐怖心』が先に立ち、腰が引けてしまい、不安定な重心のまま手すりと杖にしがみついていました。
腰を引かず、滑らかな重心移動と共に足を前に振りだして、階段の踏みずらをしっかりとらえ、次に後ろ足を振りだす。この一連の動作を、普通は誰もが意識しないでやっています。私も、以前はそうだったのですが、膝の痛みを逃れる方法を探るうちに、身体が其を忘れてしまったのです。
今は手術により、動きに伴う『痛み』は解消しています。あとは、『恐怖心』を克服して、一連の正常な動作を身体に再度覚えさせることだけです。確かに多少の筋肉の衰えはありますが、それはトレーニングすればやがて時間が解決してくれます。
今私は階段練習の時、頭のなかで繰り返しています。
『姿勢を正しくする!』
『足を振りだしながら重心移動!』
『足裏でしっかり踏みずらを捉える!』
身体の重心を、下りなら前方斜め下、登りなら前方斜め上をイメージしながら、練習しています。
出来なかったことが、僅かづつでも出来るようになると、それが励みになります。
今では、階段練習が楽しみになっています。
午後のリハビリが終わって、デイルームの自販機でご褒美の缶コーヒーを飲みます(ホットが無いのが、ちょっと悲しい!)。この窓際は、唯一 街の喧騒と触れあえる場所(冒頭写真)です。道路隔てて『ラーメン屋』その隣は『コンビニ』病院の隣は『銚子丸(回転寿司屋)』です。それらに囲まれる『普通の生活』に普通に歩いて戻れるのも、もうすぐです!