ケータイがつながり、仮にも(本当に仮だが)道路があるってのは便利なもんだ。ここんとこ二週間の大躍進。
避難所の責任者にホームセンターから電話して必要なものを聞き、それを届ける。
行政が届けてくれない作業用品の数々。
すげえサーヴィスだ。まるで御用聞きだ。
最近では向こうも気を遣って「金はいらないのか?払えるぞ」 「だったら飯ぐらい食ってけ」
などと言ってきたりもする。
こんな会話のひとコマからも、まあ、当たり前の秩序の回復ってヤツが顔をのぞかせる。
でも思ってるさ。。
早く払えるようになってくれ。
俺達はそのための協力をしたいんだよ。
「生き残った者たちの命をつなぐ!」 : フェイズ1
このシンプルな段階が終了して、TVニュースは再び多様化した。
都会では溢れる情報の中、日常への埋没が再び始まっていることだろう。
満員電車の中、ケータイの画面をまるで義務のように見続ける毎日がまた繰り返されるのか?
現場にいる俺たちは幸せ者だ。
官僚主義的機構が命を救うことができないってことを肌で感じることができたし、
何より大切なことは被災地にいる時のオレはウソをついていない。
誰もが正直だった3.11後のあの三週間を俺たちは忘れはしないだろう。
正直に焦り、怒り、そして泣いてきた。
そしてこれからは正直に笑い合うんだ。
そんな今日一日を作っていく。
それこそが逝ってしまった魂たちへの礼節だと信じて。