てとら
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マカロンのとなり

米澤穂信著 「巴里マカロンの謎」読了。
心をこしょこしょくすぐる表現に、ワクワク。

29頁
ポケットの中にビスケットを入れて、叩くと増える歌がある。特になにかを叩いた覚えはないけれど、小山内さんの皿の上ではマカロンが増えた。

75頁
血も涙もないウォール街の鬼たちが、チーズケーキ相場の先物取引でしのぎを削り合うさまが浮かんでいる

80頁
きものの汚れを落とすために服の埃を手で払ったけれど、

248頁
開く瞬間、小山内さんがぼそっと「ひらけゴマ」と言ったのを。


真下みこと著 「#柚莉愛とかくれんぼ」読了。
面白い点がいくつか見られたが、なかでも気に入ったのは「きみのとなり」の歌詞。
某おひさま芸人さんの「空いてます」みたい。

屋敷、ジェンキンズ、シェパード

「名探偵の証明」市川哲也著

P214

6行目「だから屋鋪って誰だよ」の《屋舗》は、《屋敷》の誤植なのかしら?

ネット的言葉遊びなのか、伏線なのか、モヤモヤしたままでした。





HM文庫「55」ジェイムズ・デラーギー著

P104

15行目「それも、もう出ていないとしたらの話だ」

という一文が気になりました。

もしかして「それも、もうすでに出ていってしまったのではないとしたらの話だ」というよりは「それも、まだ出ていないとしたらの話だ」のような意味合いの文章なのだろうか?





HPB「名探偵の密室」クリス・マクジョージ著。

タイトルは《密室のレオポルド警部》のように「密室のテレビ探偵」や「密室の名物探偵」ぐらいの方が妥当だったのではないかとも考えたりしました。





若いときは、漫画や映画、ミステリでも、救われないラスト(アイドルソングならば暗めの歌)にしびれていましたが、段々と辛く感じるようになってきて、高齢化を実感する日々。



海外ミステリを読む際は、やはりシェイクスピアも聖書も読んでから臨む方が、より一層楽しめるのだなあ…と、ドクター・スリープやメインテーマは殺人やら諸々で改めて痛感する日々。

青春のEVERGREENなコミックかも

先日、「赤い館の秘密」の新訳を読了。
以前読んだのははるか昔であったが、今回実感したのは、当時はいかにいい加減に読んでいたかということ。

ミルン氏の狙いポイントを厳守しつつの面白さ。
写真的記憶力を最大限に活かして、科学捜査は警察に任せて推理する手法。
わくわく愉しく過ごすことができました。

そんな探偵ギリンガム&ベヴァリー2人の雰囲気が、何かを連想させる、と考えていて…

小学校高学年以降に出会った「星食い」や「闇夜の本」などの諸作で、のどかな雰囲気やとぼけた味わいをかもしだしていた坂田靖子氏と思い至りました。


同じような体験は、
綾辻行人氏の「深泥丘奇談」シリーズを読んだときにも起こり、
こちらも小・中・高となじんでいた、高橋葉介氏の漫画の感触だと気づきました。
腹話術、ライヤー教授の午後、宵闇通りのブン、学校怪談などなど。


個人の勝手な思い込みと連想ですが、「マンガ少年」「DUO」で夢中になった作家群への愛しさ、懐かしさのあまり、つい。


先頃、ここはグリーンウッドの舞台化ニュースを見たが、ふと星野架名氏の「緑野原学園」が好きだったことを思い出しました。
老化による症状のひとつかしら。
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