では、分析後に
<A,「ありのままの自分に愛される価値がある」と感じる>
の達成度が2点以下の場合の進め方を
#167の例をもとに見ていきたいと思います。
#167の「なぜなぜ分析」で
「なぜ」を5回繰り返して出てきた理由が以下となります。
こういった背景によって、
自分の中にある定義や方程式が形作られ
影響を受けている事が考えられます。
この影響の外に出る為には、まずこれらの理由によって
自分の人生がどの様な影響を受けているかを知る事が
必要になります。
そこで、自分の人生で影響を受けていると思われる状況を
全てリストアップしてみます。例えば
・人の対立を見ると思考停止してしまい萎縮してしまう
・自分の意見と違う意見を言われると感情的になってしまう
・母の目にどう映るか気になって自由に行動できない
などです。
次に、その状況に対して自分にとって理想の対応を
イメージしてみて、それを書き出してください。例えば
・人の対立では、それぞれの立場を理解しつつも
どちら側に対しても適度な距離を保つ
・違う意見を言われても、自分の意見を否定された訳ではないので
相手の意見を冷静に受け止める
・母の価値観を尊重しつつも、それと同等に
自分の価値観も尊重して行動に移す
この様に理想が明確になった段階で、次の流れで
計画立案を進めて行きます。
a-1)条件反射から自分を切り離す動作を決める
a-2)理想の対応を具体的な行動に落とし込む
a-3)行動の期間を決める
a-4)達成の度合いを決める
a-5)評価方法を決める
上記の内容を1つずつ見ていきますと
a-1)については
人は身の危険が迫ると爬虫類脳の影響によって
反射的に体が動きます。(#46)
そして不快な状況に遭遇したとき、危機的状況と
脳が認識してしまい反射的に反応てしまう事があります。
また意識しないでいると
脳の情報伝達のパイプであるシナプスが
大きく育っている、今までと同じ行動や反応を
無造作に選んでしまう事になります。(#89)
それを回避する為に、不快な状況になった時点で
計画を実行する自分の立ち位置に戻ってくる
アンカー(錨)として、自分に合った動作を決めます。
例えば、「深呼吸する」とか「胸に手を当てる」などです。
自分に合った行動で簡単にできる事でれば何でも良いです。
その動作をする事で、動作に一時的に意識を向けて
動作に見合った感情を取り戻す事ができます。(#82)
「理想の対応」の中に、とっさの対応が無い場合は
この内容を省いて進めてください。