こんばんは。
今宵もご来場ありがとうございます。
最近過ごしやすい気候で嬉しいですな。
では、よろしければ今宵もどうぞご一緒に。
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あっついシャワーを浴びて、少し熱めのお風呂に入る。
頭が甘すぎて、最後に冷水のシャワーに切り替えて、熱をとる。
いや~、手加減ナシってこういうことですか!
…いや、加減してくれてたのかな。
もっとしてたいのに…って寂しそうに言われたもんな。
…タフ過ぎる。
ティラピスか?ヨガか?あたしはどうすれば体力あがるんだ?
モンモンと考えながら、お風呂からあがってくると、文也さんが寂しそうな顔をしてあたしをベッドから見てる。
来ないんでしょか?みたいな感じで見られても、出かける準備しなきゃですよ?
あたしは苦笑いで文也さんに言う。
「1人で行きましょうか?」
「あかん、オレも行くもん」
「じゃ、準備出来ますよね?」
「ちゅうしてくれたら、しよる」
はいはい、どんだけあまったれさんだ。
あたしはベッドに近寄り、端っこに座ってキスをする。
「ねぇ、ふみたん」
「ん~?」
顔がデロデロですよ?
「シーツとカバー外して、洗濯機に入れてくれる?」
あたしの言葉にガックリするくせに、ちゃんと聞いてくれる。
「する」
「ありがとう。大好き」
ぎゅっと抱きしめると、頭にキスをされた。
「帰ってきたら、また続きしよる?」
「ん~、ちょっとだけ」
「ほんま?」
「文也さんがちょっとにしてくれるなら」
「する」
すり寄られて、あたしは笑う。
「約束だよ?明日からあたしも文也さんと同じ順位とらなきゃだからね?」
「最終週オレが勝っても、してくれる?」
「ふふふ、じゃああたしが勝ったらしないの?」
あたしがベッドから立ち上がろうとすると、ぎゅっと抱きしめられ阻止される。
「する。どっちでもする」
「聞いてる意味ないよ」
あたしが笑うと、そうやねとケラケラ笑ってベッドから起き上がった。
「最終週参加出来るように、明日から全力で行きますんで、文也さんご協力お願いします」
「了解いたっしま~した~」
両手にカバーとシーツを持ってバスルームに向かう。
あたしは、お昼ごはんを用意して、自分のお化粧をしながら着替える。
文也さんも支度が出来て、少し早目のランチをとって、あたし達は野上さんの車の助手席に乗って、
西芝へと向かった。
この人ほんとすごいなっていうのは、あんなに家でデッロデロに甘かったのに、
こうやって一歩外に出ると、いつもの表情でいつもの態度に戻る。
あたしの性格も良く解ってるのか、引き摺らない。
本当に、尊敬するわ。
「楽しみやな」
ぽつりと野上さんが運転しながら言った。
「え?」
「お前のラフと模型見とるのオレだけやんか?せやから楽しみや」
「野上さん意外な事言いますね?」
あたしが驚いて言うと、野上さんが眉を上げる。
「だって、野上さんってそんな事思わない人なのかと」
「思うわ、アホ。でもな、デザイン頼むのってほぼほぼのリフォームが主やんか。
家具や水回りなんてデザインいらんやろ?オレは家のリフォームはやらんし、
法人のリフォームは店やから、デザイナーつけるやんか?
でも、お前んはお前のラフが基本デザインやんか。
それが形になってんの見るのたぶん、オレ初めてやろ?」
確かに。
完了立会に来るのは、これが初めてだ。
「あ、そっか。鹿鳴館はあたしのデザインじゃないですもんね」
「そうやろ?アイちゃんや」
「そうそう、あ、あれも10月完成ですもんね」
「そうなん?それオレも行ってええやろ?」
「ふふふ、旦那さんが会いたがってましたよ。ぜひぜひ」
オレ旦那さんと意気投合したもんなぁ~と懐かしそうに笑う。
「やっぱ、楽しみやな。自分の仕事以外の完了なんて、そうそう見れんし」
「イチさんのお客さんのお店とかは?」
「あれはな、出来あがってしばらくしてからやし、あん人も基本は店関連はデザイナーいれとった」
「へぇ~」
「それでな、デザインのラフにめっちゃダメ出ししよんねん。きっついで?デザイナー」
「どこのデザイナー使ってたんですか?」
「うちの子会社やんな」
「え?ありましたっけ?」
信号で止まると野上さんがあたしをマジマジと見る。
「知らんの?」
「知りませんよ?」
それでか。と納得される。
「自分知らんから、自分でラフやっとったん?」
「はい」
「知らんでよかったな」
ケラケラ笑われる。
「え?」
「出来るようになったやん。しっとったらお前の頭ん中絵にするヤツなんてうちのデザイン屋にはおらんもんな」
「あ、そうそう!それが、昨日完了立会した、渡部副編集長のお部屋すんごいんです」
あたしがそうだ!と懸命に説明し出すと爆笑された。
「やめてや~、お前デザイン屋には行かせんからなぁ?」
「違うんです、これね、カトさんの案なんですけど、後で写真見せますから!美術館でしたよ!美術館!」
「オレそこ住みたないで~?」
「ムーディーです」
「え?それはラブホですの?」
「キー!」
車中そんなこんなで、バカ話しながら西芝に到着し、あたしは御祝儀袋に10万入れて現場に向かった。
「なぁ、それどうすんの?」
「飲み会費用です」
「は?」
「今回は、急ピッチですし、昨日の完了もありますから、みんなで飲み会行ってもらうんです」
「そんなん毎度渡してんの?」
「違います。でも、今回はね、会社から接待費でもぎとったからいいんです」
「いつの間にやんな?」
「それね、事前に予算に組み込んでるんでいいんです」
「は?」
「でも、昨日の野上さんのご紹介のキョウゴクさんの買取金額でペイできちゃいましたけどね。ラッキー」
わ~いとあたしが笑うと、野上さんも笑う。
「それはお役に立てまして」
「はい、野上さんのおかげです」
ふふふと笑いながら、エレベーターを降りる。
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今宵はこの辺で。
すてきな夢を。
おやすみなさいませ。
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