夫にはすぐつながった。


私は、息子がなんであんなこと言ったのか、そればかり考えてた。


私のせい?

私の育て方が悪かった?


今、何を言うべきか。何を言ったらあかんのか。頭の中でぐるぐるぐるぐる。


「死ぬ」なんて言わんといてほしい。
そう思ったら感情が込み上げて、泣きそうになった。


息子は言った。


「楽しいことより、嫌なことのほうが上回った。」


夫は、
「学校に行かんのやったら行かんでいい。じゃあ、その先はどうするんか。大学は行くのか行かないのか、とか考えなあかん」
と話をした。


正論やとは思う。
でも、私は「それ、今言うことちゃうやろ」と心の中で思ってた。的外れなこと言ってると思ってた。

でも、これが今言うべきことなのかもとも思ってた。

正解がわかんなかった。


息子は最初は虚ろな表情やったけど、だんだんはっきりした顔つきになっていった。

でも険しい表情やった。


夫は、三限目が何時から始まるのかを息子に聞く。
学校に行く前提のようにも聞こえた。

え?これで行くん?と思った。


息子は夫の話を理解した、という感じで会話は終わった。
そのあと、自分の部屋に。


三限目から出るなら、そろそろ動かないといけない時間になる。


部屋をのぞくと、息子はベッドに入っていた。


「もうそろそろ準備せんと間に合わんのじゃない?」


そう言うと、


「俺は行くとは言ってない」


と、ひとこと。


……たしかに。。


結局、その日は学校に行かなかった。