古名「ぬばたま」の名をもつ 檜扇 | 未甫のボタニカル♡ラボ

 

檜扇

 

 

 

 

 

 

 

花は午前中に開き、

午後にはしぼんでしまう。

 

 

 

 

 

 

 

古名のぬばたまは

その種子が秋になると黒く熟すところから名付けられたもので、

『万葉集』などには、

黒、闇などの枕詞としてよく詠まれている。

 

 

居明かして君をば待たむぬばたまの

  吾が黒髪に霜はふれども

            (万葉集)

 

 

嵯峨御流いけばな 伝統をいける より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

とにかく夏に強くて

祇園祭(京都)、天神祭り(大阪)には

必ず飾られる花。

 

生け花だけでなくて、

四条通りのショーウインドーとか

 

 

 

 

 

2年ほど前だったか

本町の松栄堂の店内に

 

檜扇がものすごく

贅沢につかわれてたのを思い出しつつ

 

 

質素にいけてみました。

 

 

葉を沢山使うと暑苦しいし

さらに

花のインパクトが強くて涼感に乏しいし。

 

 

 

一日花なので、

毎日次々と咲いていくのが楽しみで早起きできそう。

 

 

毎年7月は檜扇のお生花

 

年によって

花材が太かったり細かったり

 

 

檜扇のお生花だけじゃなくて

お生花全般、

いや他の花態でも

 

口で言って説明できることは少なくて

 

じゃあテキスト通りにしたら上手いくかというと

まず上手くはいかないことは確実。

 

なぜなら

そのテキストが読み解けないからね。

 

 

そういうワケで

ある程度のいい加減さが必要だと思う今日この頃。

 

 

う~ん、そこは臨機応変に対応できないと

生け花は

苦痛でしかないんだろうな~と思います。

 

 

その点、

かなりいい加減な私は

何時間やっても苦痛に感じることはないんだけど。

 

 

ああでもない

こうでもない

 

ああもできる、

こうもできる

 

そんなこんなで

あれこれやってたら時間を忘れるというか

 

 

時間がすぐたってるというか

そんな感じで

 

 

でも、

 

 

あくまでも

基礎があって伝書をふまえてそのうえで、です。

 

 

 

夏は檜扇、

 

あと何回夏をむかえたら

想いのまま生けられるようになるのかな。