枝先に競うが如く百日紅

 ※サルスベリはすべて枝先に花を付ける。まるで競い合っているかのように。

パリ五輪胸踊らせて夏の夜

 ※連日夜日本選手の活躍に胸を躍らせテレビに見入っている。今夜は誰が活躍か。

 

太陽の光眩しき松葉菊

 ※松葉菊は松葉ボタンと共に地を這うように夏を謳う。夏になくてはならぬ脇役。

捩花や蘭科と知りて見入るなり

 ※捩花が蘭科と知ってからは小さな花に見入っている。確かに綺麗。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野辺の道あちらこちらに葛の花

 ※葛の花がウオーク道のあちこちに目立たぬように隠れ咲いている。

夏五輪楊貴妃の舞い早田ひな

 ※パリ五輪。早田ひな銅メダル。楊貴妃の舞いを見ているようだった。感動。

 

夏祭り一番人気は水風船取り

※町内会夏祭り。一番人気は飛んでくる水風船取り。嬉々とする子供の声が嬉しい。

夏祭り神輿引く子は九人なり

 ※祭のメーンの神輿巡行。神輿を引いた子はわずか9人。かっては80人いた子供会

  も今は11人。町内会設立50年。高齢化の流れは防ぎようがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼百合や歩く姿は美女ならん

 ※百合なのに「鬼」とはなんぞ。妖艶なる美女なるぞ。

久方の青空眩し梅雨明ける

※今朝から眩しい夏の青空、と思っていたら梅雨明け宣言。去年より11日遅いとか。

 

 

 

 

 

赤色のグラジオ映えて雨上がる

 ※やっと雨が上がりました。庭に一際赤色のグラジオラスが目立ちます。

聴き比べ左カナカナ右ジージー

 ※ウオーク中いつもの道の左から蜩、右から油蝉の声が姦しい。しばし聴き比べ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日何個数数えおり朝顔花

 ※朝顔の花の数を数えるのも至福の一時。だんだん高くなりそろそろ盛りです。

夕されば蜩合唱耳を立て

※今夕刻。事務所後のカナカナの合唱が嬉しい。手を休め耳を立てて聴いています。

 

 

 

 

 

 

閉眼供養終えて安堵や蝉時雨

 ※親しい親族が私しかいない従姉妹のIさん(95歳)の依頼を受け、米沢の菩提寺で

  閉眼供養を行った。Iさんはキリスト教徒。お骨は横浜の教会墓地へ移される。

盛岡を曲がればガッタン冷酒飲む

※大役を終え帰途へ。奥羽線不通で仙台からこまち。盛岡過ぎれば急にガッタンコ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空蝉や脱皮を成せし爪力

 ※庭のあちこちに蝉の抜け殻と空蝉。脱皮の際の空蝉の必死の爪力に感服。

予報では梅雨明け遠し蔦伸びる

 ※夜雨が降り朝止む日が4日続いている。予報では雨の日が続く。梅雨明け遠し。

 

 

生を受け幾谷越えて八十一に

※81歳の誕生日。山あり谷ありと言うがわが我が人生は谷が多かった。今が一番。

所望せしコニャック飾る夏の夜

 ※誕生日祝いに希望したコニャック。息子から2本送られてきました。もったいな

  いことです。しばらくは飾っておきます。