サイバーエージェントの代表、藤田晋氏の2001年のITバブル崩壊から現在までをつづった自伝である。メインとなるのは、根底にあった「自社メディア」への思いが、10年間ないがしろにされていく社長業の難しさであり、だからこそ自ら陣頭指揮を執り、アメーバ事業の成功へと導く段になって大きなカタルシスが生まれる。
この本は驚くほどメディア事業の「成功」に関しての記述が少ない。失敗からの成功ではない。サイバーエージェントは常に成長を遂げてきた会社だからだ。
ただ、飛躍するための核となるメディア事業を放置せざるを得なかった事。それが藤田氏のプライドを損ね、忸怩たる思いでこの本を書かせたのだろう。
たった一人の熱狂
いつでも、時代を動かすのはたった一人本気で熱狂している人間。
サイバーエージェントという「クール」なイメージの会社の社長は熱かった。自分は果たして熱狂しているだろうか?そう深く振り返ることとなった。
