さしものストロングでも手も足も出ない様子を俺は橋の上から確認する。
俺のジョブは狙撃手。近接をストロングに任せ、その隙に俺は笑う膝に鞭を打ち狙撃ポイントに移動したのだ。決してストロングがボコボコにされる様を見てビビって尻尾を巻いて高所に逃げた訳ではないとここに宣言しておこう。
手が震えて狙いが定まらないがまぁ、きっと最近寒いせいだろう。
どうもいくら待っても狙いが定まらないので俺はミサイルランチャーを取り出した。
よくよく思い返せばあんな化物、308口径弾でどうにかなる相手じゃない。
俺はトリガーに既に汗まみれになった指をかける。
しかし、重い。そのトリガーが、何故か重い。
そう、なんせその標的の近くには既に虫の息の長い間俺と行動を共にし、同じ釜の飯を食った相棒、ストロングがいるのだ。
ミサイルランチャーなんて撃ってしまえばストロングも巻き添えを食らってしまう。そんな状況で普通トリガーなど引けるはずが…ない。
……と思うがこの俺はそこらのモブとは一味違う。
そう思った瞬間にトリガーが軽くなり核弾頭が踊るように射出され、辺りにきのこ雲が巻き起こった。
やがて動かなくなってしまったストロングから怨嗟の念を感じたような気がしたがこの際、気にしないでおこう。
さて、気を取り直して戦利品でも回収しますか。
そして俺はツッコミ所の分からない武器を手に居住地へ任務の報告に向かった。
Happy end

