7月3日から新紙幣が発行されました。一万円札の顔福沢諭吉から40年ぶりに渋沢栄一にかわります。TVニュースでもよく報道されており、ちょっとしたお祭りみたいになっています。



余談ですが、日本銀行に大量にある新紙幣は7月3日以前はただの紙切れでいくらの価値もありません。金額が書き込まれる前の小切手と同じですね。




さて、今日はこの新紙幣発行で一つ考えてみたいことがあります。誰しも?一度はノートの隅っこや紙などに書いた事があるであろうオリジナル紙幣。子供の時に1兆円札など書いてこんなのがあったらいいなーなんて想像したことがあります。

今日本の紙幣の最高額は一万円です。遡ること66年前の昭和33年に聖徳太子の顔で発行開始されています。それ以前は百円券や50円券など最高額の紙幣でした。参考までに。




つまり、紙幣の最高額が上がってきた歴史があります。当たり前です、経済成長して物価が上がっていれば貨幣量も増えていきます。最高額が上がらないと100円札100枚とかで買い物するの大変ですし、財布じゃ入らなくてみんなアタッシュケース持ち歩かないといけなくなります。

だから、紙幣の最高額があがり昔の100札は廃止となり今では硬貨として流通しています。




66年前に一万円が最高額になっているならば真っ当に経済成長しているなら10万札なんて物が誕生したかもしれない未来もあったかもしれません。

新紙幣発行で騒ぐのもいいですが、(もちろん私も見てみたい)物価が上がらない=給料上がらない国なんだなーとつくづく考えさせられます。


補足ですが、今の物価上昇は海外からの輸入価格の増加のため経済成長によって物価が上昇しているわけではありません。