恋と愛の違いってどこからなのかしら
小さいころにおとぎ話から教えてもらった恋はいつも突然現れて、物語の終盤では永遠の愛って形に進化してた。
思春期の時に実母が言っていた愛は、憎しみといつもくっついていて、コインの表裏みたいだった。
大人になった今は、飲み屋のおじちゃん達が、育てるものだとか、言わなくても大丈夫って語ってる。(多分美しく咲いた後の枯れたものを育てているのでしょう。でも、それもいつか土に還り、母なる大地の一部になるんだからとても尊い。だって、草木は枯れるけど、大地は変わらない。だから、多分彼らは若い私に向かって、そんな関係はお遊びだと笑うのでしょう。大地になってしまった愛に比べれば、私の感情はまだまだ小さくて未熟)
小さいころは愛も恋もキラキラ輝いて見えて、宝石みたいだった。
思春期になると、嫉妬とか劣等感とかそういうものでくすんでは、相手の一言や笑顔でまた光り輝いた。今は、少し複雑で苦手。間違って落として壊しちゃった時が怖い。でも、妙に暖かいので時々、手に取って眺めてる感じ。
同年代の女の子と女子会というものを時々やる。
仲のいい友人が会うたびにときめきが欲しいって叫んでる。
彼女には長いこと付き合っている恋人がいるけど、どうやら愛はあっても恋が足りないらしい。
恋の欠片のを探し求めて、暴れてる。
「あぁ、この人じゃなきゃダメっ」という人が現れたら別れるっと言っているので、まだまだ、この人達の愛も未熟らしい。
それでも、時々「この人、いい男だわ。ふふん」って笑ってるから、少しずつ育ててるみたい。
ときめきが欲しいって暴れる彼女は麻薬中毒者みたいで少し怖い。
数年前にときめくと騒いでた事も、ときめかないらしくつまらなそうに報告してくる。
薬物やりすぎてなかなか効かなくなってくみたいだなぁと。
彼女を満たすためには、刺激的で今までにないものが必要らしい。
時々、ジャンキーって呼んで遊ぶとうるせーって笑ってる。
どうか、ジャンキー、幻想に惑わされて、手に持っている大切なものを落とさないで。君が悲しむなら。
暴れてる君も愉快だけど、優しい顔をする君もなかなか良いものだよ。
何より、楽しそうに暴れてくれないと笑えないじゃないか。
まぁ、落として割れて壊れても、一緒に飲んだくれて、また次を探せばいいだけなので、そんなに心配してないけど