輝之の投資道 ~初心者編~ -2ページ目

輝之の投資道 ~初心者編~

「お金」と「心」そして「自然」との関係を徹底的に追求することによって「やりたいことをやり続ける人生」を送ることができる、そんな真の投資家になる方法を研究しています。

野口晴哉(のぐちはるちか)氏の本を
久しぶりに読み返しました。

『風邪の効用』と『健康生活の原理』

両方共、全生社から出版されたものですが
『風邪の効用』は昭和37年初版だから私が生まれる前の本です。

...........................................................

風邪は治すものではなくて経過するものであり、
その為に体の交通整理をするのですから、
このことを間違わないで呑み込んで頂きたい。

風邪を引いて焦るのは風邪を無駄にする行為です。

風邪を無駄にしないで活かそうと考えると、
風邪は普通よりスラスラ経過してしまうのです。

...........................................................


この本の書評を作家の伊藤桂一氏が、昭和43年に朝日新聞に
書いています。

「私はこの本を手にしたときから、自身の健康観を基本的に
 考え直すようになった。
 同時に人生観まで変わってきて、人生を明るく肯定的に
 みるようになった。
 つまりこの薄い小冊子は、単にカゼの本質を説くだけでなく、
 現代人の病める通念を救済する、重要な端緒を
 もっているのである。

 この本を読む人は、たぶん衝撃を覚えるだろう。
 カゼについての固定観念が根本から崩されるからである。
 そしてもちろんこの本に説かれていることの方が、
 どう考えても正しい、ということが否応なくわかる。
 
 一冊の薄い書物から、これほど実利的な収穫を得たのは、
 私ははじめてである。」


また、山口昌男氏は『知の遠近法』で次のように述べています。

「ここで風邪についていわれることは自然環境についての学、
 社会についての学・・・など様々な知的分野で今後
 開発されるメタファーを先取りしている。
 「経過する」というメタファー的表現(に)は・・・
 少なくとも・・・廻りの自然を敵対視するという近代医学の
 基本的世界観は踏襲されていない。」


難しいことはさておき
人間の持つ本来の力を私たちはつかみきれていない
と感じています。

抗菌が叫ばれ始めてから、私たちの抵抗力はもしかしたら
どんどん落ちているのかもしれません。

『風邪の効用』の中では赤ちゃんに石鹸を使うな、
と説いています。

.........................................................

皮膚の生活機能を鍛錬するのではなく、
あべこべに鈍くするような方向に行きつつあるのだと言っても
間違いではないと思う。

それで私は、赤ちゃんの皮膚自身で体の掃除ができるような
体にすることが大切だと言っているのです。

特に風邪を引いた場合には、そういう皮膚の強い弱いの差が
非常に物を言います。
...........................................................

私は、この本を読んだのがきっかけというわけではありませんが
何年も石鹸で体を洗ったことがありません。

ただ、お湯で流してタオルでこするだけです。

髪だけは石鹸で洗っていますが
シャンプーやリンスも使っていません。

嫁さんが何も言わないので、問題はないのでしょう(笑)


風邪を引いたら
今は体が調整してくれているんだな、
と思えば気持も楽になりますよね。