<離婚のこと(12)> | テルコさん 〜天然86歳との付き合い方〜

テルコさん 〜天然86歳との付き合い方〜

娘です。
母の名前はテルコ。
ワタクシ、母のことをどうしても好きになれません。
日々の苦悩を正直に、そしてあっけらかーんとつづります。

私が苦しんで苦しんで苦しみまくった前夫の排他的な言動の数々・・・それは地獄ドクロでした。

 

 

 

地獄 その1

半径50cm以内は立ち入り禁止

 

例えば、ソファでのんびりテレビ、というくつろぎの時間。隣り合って座りたいじゃないですか。寄り添いたいじゃないですか。

私だって甘えたい時がありますよ。

 

しかし・・・

 

「ちょっと! 近寄らないでくれよムキー

 

 

疲れた時、凹んでいる時、ちょっと肩を借りたい時ってあるじゃないですか。ほんの少しの時間でいいから、体重をあずけたい感じ。それだけで心の荷が下ろせるというものです。

 

しかし・・・

 

「ちょっと! 触らないでくれよムキー

 

 

夜寝るときだって、くっついて眠りたい。特に寒い冬は人のぬくもりが恋しいわよね。

 

しかし・・・

 

「ちょっと! あっちに行ってムキー

 

 

とにかく、物理的に近寄ることを拒まれました。明確に50cmと言われたわけじゃないけど、「ここからこっちには来ないでねムキー」と彼が示した距離がそのくらいでした。

 

 

だから、ソファに座るときも、3人がけの端と端、ダブルベッドも端と端。な〜んか切り離された感満載えーん

 

それにね、その言い方がキツすぎるんですよね。

自分の都合なんだから「こうして欲しい」と優しく申し入れをしてもいいんじゃないか、と思います。

なのに、まるで私が悪いことをしたかのように「近寄るな!!」と冷たく言い放つ意味がわかりませんでした。

 

 

 

結婚生活って、、、、こういうものなの??

 

 

 

なにせ結婚なんて初めてだし、それ以前に他人との同居が初めて。何が普通なのかわからなかった私。

 

ってかね、自分の両親(テルコさんとタカシさん)もそんな夫婦だったのよね。仲がいい場面を見たことがない。いつもタカシさんはテルコさんを叱ったりなじったりしてた。

それに男尊女卑の価値観が強いタカシさんは「女は三歩下がって歩く」だったから、女が男の隣に寄り添うなんてもってのほかだったのよね。

 

だから、「結婚ってそんなものなのね」と受け入れてしまったのかもしれません。

 

 

 

「ハニー、行ってくるよラブラブ

「行ってらっしゃい、ダーリンラブラブ

「Chuキスマーク

 

な〜んて、宇宙の彼方の物語なのだ、と思い知らされます。

 

 

前夫の「あっち行って」はものすごく辛かったのですが、それよりもテルコさんの束縛から解放されたうれしさの方が強かったのかもしれません。