明菜と葵が私の部屋に泊まることになった時、部屋着に着替えた私を明菜が凝視していたことがあったらしい。私は覚えていないのだけれど。今回の事はそこに切欠があった。
今回のプランは私の部屋着に着替えた時に見た脹脛の「尋常じゃない」浮腫みが気になって仕方が無かったという。葵がいたのでその場で処置ができず、時間が経てば経つほど言いにくくなって。
明菜は学生の頃に海外の島国を回り、ロミロミやヒーリング、エステ、マッサージ等を経験し日本に戻ってからも学んでいたようで、私の脹脛を見た時、何とかしたいと思ってくれていたようで。コロナも不安定な時期が続いたので、なかなかこのような機会がつくれなかった。
先日私の会社に仕事で来社していた時、私が何度か足を無意識に摩ったり、軽く叩いたりしていたのを見てそろそろ限界と思ってくれたみたいです。
明菜のバッグには大量のタオルとオイル等が入っていた。浴槽にお湯を溜めゆっくりヌルめ温度で15分温まるように言われる。
ガウン姿で出てくると、ダブルベッドがタオルで埋め尽くされ明菜も作業しやすい作務衣のような服に着替えていた。電気を極限まで落とし、特に酷い肩首から始まった。そこで、明菜の施術が本物だと認識した。月に2~3度整骨院に解してもらうのだけれど、男性が力任せに解すのと向きや角度、力加減が違い、ソフトにしているのに、電気が走るほど効いていて。明菜には言っていない、「頚椎椎間板ヘルニア(首のヘルニア)」を言い当てた。肩の周辺が終わると、腰を飛ばして足先に。オイルでのマッサージからスタートしたようなのですが、肩の気持ち良さからか、いつしか眠ってしまったようで・・・。暗い室内、ヒーリングに良い音楽が流れ、心地良いマッサージ。眠るでしょ?って起きた時弁明していたようです。体の向きも変えてくれたようで、明菜の目的は達成したと言ってました。
まだ暗い室内だったので、カーテンを開けるとほぼ全裸の明菜が。急にカーテンを開けたので驚きながらも、カーテンを閉めようとする手を止め、浴室へ連れていかれた。
軽くシャワーを浴び来るときに入ったものと違うバスソルトが入った浴槽に一緒に入る。
ここからはまた違った施術が。言葉で上手く言えないのですが。
最期は軽く流して浴室を出る。
大量のタオルの2人で片づけ、ベッドへ。
丁度良い時間になったので、食事へ。明菜のお任せコースが予約されていたので、美味しく頂いた。
食後外へ散歩に。ATCがすぐそばに。フェリー乗り場周辺まで歩き、戻る。
翌朝、先に目覚めたので起こさないようにフロントへ。会計は既に済まされており、先を越されてしまった。
部屋に戻ると、明菜はベッドの真ん中に座って、笑顔で「おはようございます」と。朝日が射して綺麗だった。
それから数週間後、仕事でATCに。それまで数年間縁が無かったのに。想い出の場所になった。