いろいろな方のお話をうかがって、勉強させていただいています。

 

ネットサーフィンをしているとありがたいことに、

リアルではなかなか手にすることができない資料に触れる機会があります。

 

一般公開をされているのだけど、検索の仕方によって、

なかなか目に触れることがない。

そんな文書がたくさんネットで拾うことが出来ます。

今回、入手できたのはそんな資料の一つです。

「里親支援に関わる WORKER のための研修」2015

(ダウンロード推奨!!

ボリュームはありますが、基礎研修なのでしょうか。

判り易く書かれているので、スッと頭に入ってくると思います。

 

ウンウンとうなづきながら読み進めました。

記名を見ると、日本社会事業大学の准教授の方。

去年、私が参加した講座もこの先生が主催のものでした。

 

文書の内容全てが重要な項目ですが、

私にとって一番、響いたのは14ページの右下部分。

 

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冒頭に紹介した東京の乳児院の方が言っておられたことは、

自分たちは子どもとずっと暮らしているので、

その子がどういう子どもかということは理解しているつもりだ。

 

でも、その子が赤ちゃんから乳児院で大きくなったとしても、

この子にどういう里親さんがいいか、今のシステムでは言う場がない。

職員としてこういう人ならば安心できるということを子どものために代弁したい。

だからマッチングの際に私たちも参加できる仕組みにしてほしい

明確におっしゃっていました。

 

児童相談所は里親についての情報は持っているだろう。

でも、それが施設にいる私たちには十分に明かされな い。

そこで、里親とのマッチングに参加できるようなシステムを要望したのだと思います。

 

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施設職員さんとお話ししていると、

「この子は里親家庭で養育されたほうがいいだろう」と感じるケースがあるそうです。

でも、児童相談所の担当者に進言することはなかなか難しいとのこと。

ズバリ言われたわけではないけれど、

「それを決めるのは、私達です」そんな雰囲気があるのだそうです。

 

別の場面で、児童相談所の職員だという方と

施設側の意見として、こういうのがあるようですが~と

お話したことがあります。

曰く、「そういうのは、児相に一番嫌がられるパターンです」と。

 

「どうしてですか?」と尋ねましたが、

煙に巻かれたように明確な返答はいただけませんでした。

そう、児童相談所の方とお話していると

「煙に巻かれる」という感覚を味わうことが多いです。

はっきり言わないんですよね~。お役所だからでしょうか。

 

 

里親家庭→乳児院・児童擁護施設という流れの中に

「里親不調」が少なくないといいます。

(もっとも、この「里親不調」という表現自体もおかしいとおっしゃる方もいます。)

 

実際、施設側の方には「里親不信」を持っている職員さんも

少なくないそうです。

私が以前書いた記事はこちら

そのときにも書きましたが、

「なぜ不調になってしまったのか、

児相や施設にはこれまでの膨大な知見があるでしょうに」

と考えていましたが、

結局のところあまり積み重なっていないのでは?

そんな風にも感じます。

 

児童相談所・乳児院・児童擁護施設。

どちらも人手が潤っているという話は、あまり聞きません。

養育里親も足りない地域が多いそうです。

(私の居住する地域でも足りないそうですが、我が家は委託の対象外らしいです。爆弾

 

聞いた話だと里親候補を選定するにしても、紙ファイルをめくるのだそうです。

なので、ボロボロのページの人もいれば、

まっさらきれいなページの人もいるそうです。(我が家はきっとこっちハートブレイク

 

一度データ入力すれば、後々楽なのに~と思いながら聞いていました。

データ入力をする人手も無いのでしょうか。

(個人情報の塊なので、簡単に外部委託は出来ないのでしょうが)

もっと予算と人をつけて欲しいです。

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。