いろいろな方のお話をうかがって、勉強させていただいています。
両親の離婚。
親権者となった母親は統合失調症。
(注:統合失調症でも、病状や支援者の有無によっては子育ては可能だと思います。)
行政側の対応について考えたいと思います。
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確かに、施設にいる間は職員の目もありますし、安全が守られています。
ケース移管が不要とされるということは、
愛実さんは自立まで施設暮らしになると想定されていたのでしょうか。
面会・外泊のために施設の保護下から離れるとき、誰が愛実さんを守ってくれるのか。
母親は大仙市に暮らしていた11年、自らの体調面の不安から愛実さんを秋田市の児童養護施設に入所させた。大仙市では虐待の未然防止に向け対応を検討する「要保護児童対策地域協議会(要対協)」の対象となり、行政や児相が連携して支援していた。
しかし母親が13年に転入した秋田市は、施設にいる愛実さんの安全に問題はなく、大仙市から母子の支援を引き継ぐ「ケース移管」は不要と判断し、要対協で検討しなかった。
要対協に挙がっていたとしたら、
地域のフォローアップで母親の状況がわかっていたかもしれません。
引越しを機にフォローの網の目から零れ落ちるというのも、残念ながらよく耳にします。
加えて、この母親が明らかな虐待由来の保護ではなく、愛実さんとの愛着形成もあったため、
施設の目にも危険人物とは映っていなかったのでしょう。
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ルポライターの方が、過去に現地取材をした記事がウェブにありました。
前編
児童養護施設暮らしの9歳女児が...「秋田・長女絞殺事件」の深層
後編
それを読む限り、制度の穴をすり抜けてすり抜けて、
愛実さんを助けることができなかったように感じます。
本来はDV被害者を守るための行政措置も、虚偽の申告をされてしまった結果、
謂れの無いDV加害者にされてしまった方もおられるようです。
裁判の中で判明したそうです。
お母さんがつけていた日記に
『自殺をしてしまったら、愛実はどうなるんだろう。あのDV夫に連れて行かれるのは嫌。
だったら愛実も一緒にあの世に連れていくしかない』
親権者がそのような考えを持ってしまったら、こども自身は身を守ることができません。
今回は、以前から母親が精神疾患を持っていたということでした。
しかし、こどもを施設に預けざるを得ない状況になったとき、
健康な方でもその困難な状況に陥ってから、発症する方もいることでしょう。
周囲から孤立した状況であれば、私達も、いつそうなるかわかりません。
だからでしょうか。
育児経験の無い方が里親や養子縁組の打診を待つ場合、
里親・養親候補者の年齢が高いなど、デメリット要素を持つ方ほど
里親会に参加されていると早く打診がある印象です。
里親担当者に顔を売るだとか、人柄を知ってもらうだとかいろいろ噂はありますが。
実親・養親を含めて
親権は、一度手にしたら永久保障の特権であってはなりません。
親権者たり得るだけの現状があるか、きちんと精査する仕組みを整えて欲しいです。
現行一致しているか、裏取りをすることも必要でしょう。
共同親権にすることで全てが解決するわけではないでしょうが、
こどもを守る目・差し伸べる手は多くなると思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
http://chng.it/FJfcqV9V
子どもの最善の利益を優先させるために 特別養子縁組、里親制度を推進して下さい。
~自分勝手な親の親権について考える~
http://chng.it/6fj6QYXY
貧困・虐待の連鎖を断ち切るために『進学支援』や『伴走者』制度で子ども達の自立を支援して下さい!
http://chng.it/CS4cjCMXkj
虐待などで親と暮らせない子どもたちを、長期的に支援できる里親制度に改革してください。