徹底的にホメる!

「バカ」ってゆうと「バカ」って言う。
そおです。人間はみなコダマ。
相手に対してリアクトします。(= reaction)
どうせならホメてホメられましょう。
前回、英語の挨拶の基本をアップしましたが、
今回は会話をスムーズに運ぶ手っ取り早くて幸せな方法。
①徹底的に相手のいい所を見つけてホメましょう!
Hey, I like your outfit!
(あなたのその服ステキね!)
見知らぬ犬同士が出会ったとき、まず最初にするのが、
互いのお尻の匂いを嗅ぎ合うことです。
どちらも危険ではないよ、敵じゃないよと知らせ合うのです。
他の野生動物もそう。人間同士の会話も同じこと。
始めから突っ込んだ質問をしたり、相手が答えを知らないことを訊けば、
かなり警戒させることになります。
質問をぶつけた店員さんが感じ悪いのも、
実は彼または彼女がその答えを知らないからです。
人は意識はしてなくても、恥をかくことや攻撃されることを恐れています。
自分は安全です。好意的です。
見知らぬ相手にそんなメッセージを出すことは実はとても重要。
社会を生き延びる知恵です。
Oh, he is the sweetest as men can be!
(彼って男にしては最高に優しいわ!)
言葉による高揚感は特に女性が大きいかもしれません。
警戒などせずに受け取っておきましょう。
これがホメられる一方だとしたら、初めてそこで警戒。
相手がホメ返されもしないのにホメ続ける時は下心があります。

②ほめられたら最初に何をするべきか?
ほめ返すネタ探しのために相手を上から下までじろじろ見てはダメ。
まずは条件反射として、
Oh, thank you, it's very kind of you!
(あっ、ありがとう。あなたって親切ね)
と、その優しい性格をほめておきます。
そこから誉め合いが始まってもいいし、
当初の目的である本題に入っても構いません。
もうお互いの匂いは分かりましたからね?
人への批判や不満はすぐ気づくのに、長所を見つけられなかったり、
ホメられてるのに相手を誉めない人は精神的に幼稚です。
英語圏では特にこのテクニックが重要。
素晴らしいの意味を持つ単語が無限にあるのも、その証拠。
日本の小学校でもクラスメイトの長所を挙げる、といった授業が行われています。
なのにそれが日常の習慣として根付かないのは、
ゴマをする、へつらう、口がうまい、などのネガティブ表現のせいでしょうか?
堂々とホメるのがためらわれることもあるかもしれません。
特にオトコはこの点ケチくさく、恩着せがましい傾向にあります。
ワシはホメてナンボのもんじゃい、という意見。ドンドン誉めいや!
日ごろからホメるところを探す習慣がないと、とっさに誉め返せないばかりか、
ありがとうというのも忘れてしまいます。
急にホメられたことで、ただ驚きと戸惑い。
「なに、この人?」という表情は、そこで人との交流を遮断するでしょう。
これは親切なことをされたときも同じです。
人に甘えず、自分だけで生きてるのは立派ですが、
前の人が開けたドアを押さえてくれてたら、
意外に思うだけでなく、笑顔で「どうも!」
それだけで自分のも、相手の1日もステキなものになるでしょう。
いつでもホメられる用意をする。親切にされる用意をする。
これはちょっと後の失望が怖いとか、そんなにおめでたくない、とか言われそう。
でもそれを期待して1日を始めることが、海外では役立ちます。
秘訣はカンタン。自分がいつも親切をするつもりでいればいいんです。
いつもまわりでちやほやされてる人が、どんどんその魅力を増していくのは、
ホメられ慣れて、ホメ返し慣れていくからです。
そうでない人はあっという間に業界から消えていきます。
人をホメる人間になる、そんなオーラを持つ。
カンタンなようで難しいけれど、英会話では自然に出てくるでしょう。
次回はその実践に役立つ表現を、英語テーマで紹介します!

