最近凄く思うんです。


何で私は、もっと特殊な声じゃなかったんだろう。

何で私は、もっと面白い人間じゃなかったんだろう。

何で私は、もっと可愛い人間じゃなかったんだろう。


何で、何で、何で……


色々な何でが、頭の中でグルグル。


苦しい。
でも誰にも言えない。


なぜなら、
贅沢な悩みだから。



この世界には、


話したくても話せない人だっている。

自分の顔さえ、見る事が出来ない人もいる。

笑いたくても、笑えない人もいる。



たくさんいる。
どこにでもいる。



風邪を引いて声が出せなくなった時、私は自分の声が恋しかった。


このままずっと自分の声が出せなかったら、嫌だと思った。


平凡な、私の声。


それでも愛してる。
だって、私から出ている大切な存在だから。



どれくらい贅沢な悩みかって事がようやくわかった。


私は自分しか見えていなかった。


いや…自分すら見えていなかった。



私は私。

ブサイクだって、平凡な声だっていい。


私は私。
代わりはいない。


こんな私だからこそ、出来る事があるはず!