携帯の目覚ましアラームが鳴った。
「うーん… 7時か」
あまりぐっすり眠れなかったテラは、体のだるさを感じていた。
「はあ… 行くか」
昨日買っておいたパンをほおばり、重い荷物を持ってテラは今日のライブ会場へ向かった。
晴れ渡る空が気持ちよかった。
「いい天気だなあ…」
空を見ながら、テラは昨日のノアからのメールの内容を思い出していた。
『他の惑星の人たちが応援して見守ってくれている、という合図として、白に関する何かが起こる』
白はテラが選んだ好きな色。
テラを応援している証、この日何かが白に染まる。
「こんな天気のいい日に野外でライブなんて、最高ですね〜」
大人ダンサーの紫乃と、子どもダンサーのさほがテラの横を歩いていた。
テラは衣装のワンピースに着替えて、ノースリーブになっていたが寒さは全く感じなかった。
「ほんと、いい天気…」
ステージに向かう最中に、大きな駐車場を横切っていくとスタッフから聞いていた。
その大きな駐車場に着いた途端、紫乃が大きな声で言った。
「えーー!なにこれー!!なんで〜〜?!」
「ん?紫乃ちゃん、どうしたの?」
テラが紫乃の視線の先を見ると、そこに信じられない光景が広がっていた。
大きな駐車場に停まっている車の色が、すべて『白』だった。
「こんなことってありえるー?」
紫乃はまだ驚いた顔で口をパクパクしている。
「今日ここに来た人が たまたま み〜んな白い車だったのかな?」
さほが不思議そうに言った。
「すごすぎるーー」
テラは空を見上げた。
何も見えなかったが、テラには他の惑星の人たちの優しい笑顔が見えた気がした。
テラは元気いっぱいにライブを務めることが出来た。