東海道・山陽本線の荷物列車は、1984年3月末まではEF58が運用に就いていましたが、4月よりEF62に置き換えられました。
EF62への置き換えまで活躍した26両のEF58のうち、唯一44号機だけが生き残り、4月から竜華機関区に転属し、阪和線・紀勢線で活躍しました。
1985. 1. 4 128レ 紀勢本線・紀伊田辺駅 EF58-44(竜華機関区)
和歌山から新宮へ向かう普通列車。
竜華機関区へ転属にあたり、外観上で一番大きな改造は前照灯です。
写真のようにシールドビーム2灯になっています。
他、元空気ダメ管(通称P管)が装備されています。
この2つの改造は、竜華機関区全てのEF58に施されている箇所になります。
1985. 1. 4 921レ 紀勢本線・新宮駅 EF58-44(竜華機関区)
新宮発天王寺行きの夜行普通列車です。
1985. 1. 4 921レ 紀勢本線・新宮駅 EF58-44(竜華機関区)
竜華機関区転属に当たっての改造は最小限にとどめられ、44号機の特徴である汽笛カバーはそのまま取り付けられたままです。
1985. 3. 10 9103レ 紀勢本線・南部ー岩代 EF58-44(竜華機関区)
急行「きのくに」が廃止となるのに伴い、「さよならきのくに」号が運行されました。
その同じ日に、サロンカーなにわが、紀勢本線を走行し44号機がけん引にあたりました。
1985. 5. 6 阪和線・天王寺駅 EF58-44(竜華機関区)
天王寺から紀勢線方面へ12系の団体専用列車が運行されました。
写真は天王寺駅地平ホームに入線するEF58-44号機と12系。
この後、地平ホームから阪和線高架ホームへスロープを登って来ました。
このスロープは現在は無くなってしまいましたが、今でも天王寺駅ではそのスロープの名残りを見る事ができます。
1985. 7. 27 121レ 紀勢本線・南部ー岩代 EF58-44(竜華機関区)
和歌山行き普通列車を俯瞰撮影しました。
汽笛カバーが目立ちます。
1985. 7. 27 128レ 紀勢本線・紀伊田辺駅 EF58-44(竜華機関区)
こちらは新宮行きの普通列車。
隣にはEF58-99号機がパンタグラフを上げた状態で停車していました。
この写真の翌年春、阪和線・紀勢本線からEF58は引退し、44号機も1986年3月31日付で廃車となりました。