さて、記念すべき記事第一号は、『タンパク質のおりたたみのメカニズム』です。

Understanding the mechanism by which a polypeptide chain folds into its native structure is a central problem of modern biophysics. The collaborative efforts of experimental and theoretical studies recently raised the tantalizing possibility to define a unifying mechanism for protein folding. In this review we summarize some of these intriguing advances and analyze them together with a discussion on the new findings concerning the so-called downhill folding.

3文から構成されている文章ですね。

第1文からちまちま読んで行きます。

Understanding the mechanism by which a polypeptide chain folds into its native structure is a central problem of modern biophysics.

native structureっていうのは変性していない状態のことです。

わかりやすく言うと、卵の白身は透明だけど、焼いたりすると白くなりますよね。

変性状態って白くなった状態のことですよ。

あの白くなった状態から透明の状態にもどるってことをタンパク質のおりたたみっていってるんです。

訳は『メカニズムを理解すること(そのメカニズムによってポリペプチド鎖が非変性状態の構造におりたたまれるんだけど)は生物物理学の中心的な課題である。』

常識的には、一回焼いてしまった卵を生卵に戻すことはできませんよね。

でも、生物の体の中ではそれと似たようなことが起こってるんです。

さて、第二文を読んでみます。

The collaborative efforts of experimental and theoretical studies recently raised the tantalizing possibility to define a unifying mechanism for protein folding.

tantalizingはinterestingと同じような意味で使ってるんでしょうね。

訳は『実験的研究と理論的研究の協同的な努力は、最近、タンパク質おりたたみのための統一的なメカニズムを明確にする興味深い可能性をもたらした。』

タンパク質おりたたみのための統一的なメカニズムがわかったってことは、人類はもはや焼いてしまった卵を生卵に戻すことができるってこと???

In this review we summarize some of these intriguing advances and analyze them together with a discussion on the new findings concerning the so-called downhill folding.

intriguingもinterestingと同様の意味で使っているんでしょうね。

『この概説において、我々はそれらの興味深い進歩の一部の概要を述べ、いわゆる『down hill folding』関連の新しい発見に関する考察と共にそれらを分析する。』

『downhill folding』はタンパク質が一気におりたたまれるんじゃなくておりたたまれたりほぐれたりを繰り返しながらおりたたまれていくってことですね。

ちなみに卵白に含まれるタンパク質であるアルブミンは変性状態からもとに戻されたことがあります。

さすがに焼いたらもとにもどらないですけどねw

全訳です

『メカニズムを理解すること(そのメカニズムによってポリペプチド鎖が非変性状態の構造におりたたまれるんだけど)は生物物理学の中心的な課題である。実験的研究と理論的研究の協同的な努力は、最近、タンパク質おりたたみのための統一的なメカニズムを明確にする興味深い可能性をもたらした。この概説において、我々はそれらの興味深い進歩の一部の概要を述べ、いわゆる『down hill folding』関連の新しい発見に関する考察と共にそれらを分析する。』