国会は会期が延長され、久しぶりの越年国会となった。
とはいえ、与党が拘っている新テロ法案の為の延長ゆえ、
衆参共に半ば開店休業状態となっている。
専ら党務が予定を占めているのが現状だ。

片や県議会は昨日12月議会を閉会した。
秋田からFAXされてくる地元紙の報道から様子を伺っているのだが、
活発ではあるが、建設的であったかどうかは
判断が分かれるところではないか。

相変わらず「子育て新税」が話題となっていた。
県側は修正を重ねながら、しつこく提案しているようだが、
県議会の理解は得られそうにない。
再度修正し来年2月に再提出する構えだが、先行きは暗い。
そのような中で、相変わらず子育て新税は議会の話題となっている。

県民も飽きているのではないか。

県側がしつこく提案していることが主因なのかもしれないが、
このような劣勢の中でも提案し続けるということは、
条例案を可決させることよりも、問題提起の一面が強いのだと推察する。
ならば、
県議会が県側の問題提起を完膚なきまで論破してすれば済むことだ。
いまだ
「県側の説明が足りない」と非難する声が
議会とマスコミから聞こえてくるが、
具体的な施策と予算概要は提案されているわけだから、
県議会がキッチリと論破すればいい。

「県民が反対している」
「選挙で約束していない」
「副知事は知事をなだめなければならない」
そんな抽象的で非本質的な論陣ではなく、
県の財政面、
現行施策の効用面、
子育て教育に対する県民意識の再構築等、
県側が持っている問題意識そのものに対する論陣を用意して欲しい。

簡単に言えば、
県側の問題提起を成仏させればいいのだ。
いまだ成仏させられないところを見ると、
県議会の議論力を疑ってしまう。

一県民として、とっとと成仏させて欲しいと願う。
本質的な部分で県側を完膚なきまで叩きのめせば、
流石に知事も諦めざるをえないだろう。

諦める、とはやや感情的な表現になってしまうが、
あれほど頑固な知事が諦めるということは、
見方を変えれば問題提起が解消された証左でもある。
そしてそれは、
県、議会、県民の建設的な結論を生むことにもなる。
県議会の面目躍如だ。

副知事人事において、再び感情的な対立が目立つ議会であるが、
私は上記のような本質的な役割を議会に求めたい。
県議会の活躍を期待する。