新刊・「ぼくが戦争に行くとき 反時代的な即興論文」(寺山修司 )中公文庫

 朝日新聞(2020.9.19)「山田航(歌人)が薦める文庫 この新刊!」:  一九六〇年代末の評論集。学生運動をはじめとした当時の社会ムーブメントへの批評や、石井輝男やゴダールなどの映画論、さらには釜本邦茂など同世代のスポーツ選手を論じたものもある。いうならば、サブカルチャー時評の先駆といえる本だ。当時相次いで起こったという造反卒業式(学校の式次第を無視して生徒が自主的に行う卒業式)などの「反逆のユースカルチャー」は、今この時代において、どういうふうに生き残っているのだろうか。