その後、牧さんにお願いして

連絡をしてもらった。

 

牧さんあきにラインをしても

電話をしても一向に反応がない。

 

「ちょっと傷ついた」は、ちょっとなのか?

「ちょっと傷ついた」たから話したくないのか

それはあきの心の叫びで、SOSなのか全くわからず

私はただただ混乱していた。

 

あきも今は大変で連絡に対応できないなら

少し時間を置こうと思って

そっとしていたら、あっという間に

4ヶ月が経っていた。

 

流石に気になって

今となっては唯一の共通の友人あや

あきの近況を聞いてみた。

 

あやも親の介護で忙しかったこともあり

最近連絡をとっていなかったようで

「それとなく聞いてみるね」

と言ってくれたので連絡を待つことにした。

 

しばらくしてあやからラインが入った。

心配していたあきの母貴子さんも4月には退院して

自宅でなんとか介護しているということだった。

 

 

まず、貴子さんが回復して

自宅に戻れたことに安堵したものの

連絡がないままさらに日は過ぎ、

夏も終わろうとしていた。

 

9月のある日、夢にあきが出てきた。

内容はよく覚えていないのだが

牧さんの夢の中にもあきが出てきたらしく

 

これは、何かあってからでは遅いから

連絡をとったほうがいいんじゃないか

という結論に達し、

思い切って連絡をすることにした。