暑い
朝から出るのこの言葉・・・・本当に暑いですね。
夏本番がくると、今年はどうなるのでしょうか
気象用語にはない、スーパー猛暑とかって
気象予報士さんも平気で使ってるくらいなので、
きっとスーパー、めっちゃ、超暑いんでしょうね
その暑い中、当社の加工場では大工さんが汗まみれになって
現在、大規模改修を手がけてる現場の木材を加工しております。
近年新築は、ほぼ100%と言ってもいいくらい、柱・梁・土台といった
木造建築の構造部材はプレカットといって、コンピューターに入力して
機械が全て加工してくれる素晴らしい技術で、短時間でしかも低価格で
やっています。昔は大工さんが、家一件を何日もかけて、墨付け(加工する線引き)
をして、道具を巧に使って加工していましたが、プレカットだと数時間から2日くらいで
一件分を加工してしまいます。便利な世の中になっております
でも、今回のような既存を残して大規模にリフォームなどをする場合は、プレカットでは
対応しきれないので、昔ながらの大工さんによる手加工で刻まれます。
私が幼い頃は、こんな風景が当たり前で、学校から帰ってくると
作業場で大工さんが、トントン、カンカンとやっているのが当たり前の
日常でした。勿論、家一件分加工していたので、作業場には材木が
山のように積んであり、1本1本に番付けされて順番に加工されていました。
私も、時々手伝わされ、幼いながらも、”ちょんな”といって、丸太の皮をめくる
道具を使って皮むきをしていました。今思えば、手元外せば足を大切断しちゃうような
恐ろしい道具だったと思います
時代と共に進化していって、今では珍しい光景ですが、この技術は決してなくなっては
いけないものだと思います。新築はともかく、これまで伝統工法で建ててきた建物を
今、リフォームや増改築して家を生き返らせていくには、やはり伝統工法が必要に
なってきます。
今の若い大工さんは、このような物件が少なく、経験できる機会もあまりないので
時代の移り変わりによって、受け継がれることがなくなってきてるのが、少し寂しい
木造建築の今の世界です。
当社も地元でお世話になって100年以上経ちます。これまで先人の大工さんがお世話
させていただいた立派な住まいを、リフォームや改築などといった形で、次の時代へ受け継がれるよう、今の大工さんに機会があればどんどんと腕をふるっていただきたいと思います。
(大工さんは、便利で楽なほうがいいわぁ~って言っちゃたりしてるけど)
伝統工法の継承と、新しい技術と時代に対応したデザインでハイブリッドな家造りを