健康な人には良いことが、傷病者には悪いことがある。 | 茨木市・寺田接骨院院長の健康法ブログ

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からだの痛み、ゆがみ、かゆみなどを改善するために

こんにちは、かゆみ地獄から帰ってきた柔道整復師:寺田接骨院の寺田です。


今日も、患者さんとのエピソードからです。



腰や膝を痛めて通院中の患者さんの話です。


きのう来られたときは、いつもと違い、様子が変です。


「いたたた・・・いたたた・・・」と、動くたびに声がでます。


ベッドに脚を挙げるのも辛そうです。 


「岡山県の実家に法事で帰って、近くに有名な整体の先生がいらっしゃるからと、家族に連れて行ってもらったんですけど・・・、腰をバンバンとたたくような治療と、膝をグリグリ動かすような治療をしてもらってから、痛くて痛くて・・・・・・」


(そうなんだー、それでいつもより痛そうなんですね) 以下( )内は私の発言。


「膝は曲がらないし、太ももの筋肉はつるし、腰は何かが触れるだけで痛いし・・・・・・」


(膝腫れてますねー。これだけ腫れていると普通には曲がらないですよねー)


「時間は5分ほどで1万円でー」


(ええ値段ですねー。その先生、儲かってしゃーないんと違います?)


「従業員もいるし、よく休みをとられるので、それほど儲からないんだそうです。」


(へー、でも、そんな治療で、よく患者さんが続きますねー?)


「ジャイアンツの長嶋さんも来られたことがあるそうで・・・・・・、スゴク良くなる人もいるっていう話で・・・・・・、私は合わなかったみたいなんですが・・・・・・」


(えらい目にあいましたねー)



私とて、患者さんに「後で痛かった」と言われた経験がないわけではありません。


医療過誤を経験したことのない医療関係者なんていないでしょう。


いるとしたら神様です。


はじめから、神様みたいに治療がすべてうまくいく先生なんていません。


「出した薬が合わなかった」とか、「貼ってもらったテープでかぶれた」とか、「注射が痛かった」とか、「手術しても良くならない」とか、「手を尽くしても治らない」とか・・・・・


医療(または医療類似行為)には、医療過誤がどうしても付きまといます。



でも、そういう医療過誤をおこさないような努力は、すべての医療関係者に求められることです。


私も、なるべくそういう医療過誤が起きにくい治療方法を考え、普及するように努めています。



評判の先生のところに行くのはいいと思います。


でも、有名人が来たからといって、自分に合う方法とは限りません。


冒頭の患者さんのようなケースもありますから、どんな治療を受けられるのかは、確認していくことをお勧めします。



関節をボキボキ鳴らすようなアジャストと言われる方法は、厚生労働省からもしないように通達が出ています。


医療事故の頻度が高いからです。


私のみた患者さんの中にも、神経障害が残ったという人が何人かいます。


たしかにボキボキすると、スキっとするという人もいます。


この方法は、元気で丈夫な人には問題がおきにくいでしょうが、怪我をした人や高齢者には向いていません。



健康な人には良いことでも、傷病者には悪いことがあります。


例えば、スポーツ、ストレッチ、ぶら下がり健康器、○○運動器、1万歩あるく、入浴、サウナ、温泉、青竹ふみ、○○健康法・・・・・・


その逆も言えます。


傷病者に良いことが、健康な人には悪いことがあります。


例えば、薬剤、安静、固定、手術、注射・・・・・・



次回は、膝を固定されて、余計悪くなったという患者さんの話を書きたいと思います。



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